お蔭サマーでサンマのBBQ

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生のサンマ、焼けるまでしばらく時間がかかりそう
先週の土曜日、バンクーバー郊外の友人の家で秋刀魚とそうめんを食べるパーティーが開かれました。8月のバンクーバーは秋の気配が漂い始めるはずなのに、この日は真夏が戻ってきたようなお天気。約30名の仲間が炎天下のお庭に集まり、美味しくて楽しい一日を過ごしました。

広いお庭には、BBQセットや流しそうめんの台、そして庭の片隅には七輪が用意されています。まず秋刀魚が焼きあがるのを待つ間、私たちは、薬味を添えたつゆの器を片手に、流しそうめんの台に集まりました。この流しそうめんの台は、この家の主が工夫に工夫を重ねて作ったもの。勾配の加減が難しく、勾配が急すぎるとそうめんが早く流れて捕まえるのが難しく、緩すぎるとそうめんが流れないという講釈を聞きながら、冷たいそうめんを味わったのです。
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流しそうめんに集まる人々
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ようやくサンマが焼けました
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ブルーシートの上の七輪は日本的光景
そうめんでお腹が少し落着いた頃、BBQセットの方から魚の焼ける匂いが漂ってきました。その日のBBQの主役は、お肉ではなく秋刀魚、ようやく、秋刀魚が良い具合に焼けたようです。焼きたての秋刀魚を大きなお皿にのせ、たっぷりの大根おろしや生姜を添えて木陰の席に落着きます。冷たいビールで喉を潤しながら食べる秋刀魚は、私にとって最高のごちそう。カナダでは魚より肉を好む人が多いので、魚は種類が少ない上、新鮮で美味しい魚はなかなか手に入らないのです。

お庭の片隅の木陰では、数人のグループが七輪を囲み秋刀魚やイカを焼いています。秋刀魚にイカ、それにトウモロコシを焼く香ばしい香りが、ときおり吹く涼しい風にのって漂ってきます。そんな匂いを嗅いで日本に居るような錯覚を起こし、ちょっぴり日本への郷愁を感じてしまいました。

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苦労(?)の末に割れたすいか
昼下がりの木陰で飲んだり食べたり、話に花を咲かせた後はスイカ割りタイム。目隠しをした人が棒を持って、皆の声援と誘導を頼りにスイカに近寄り、スイカめがけて棒を振り下ろしますが、思うように棒はスイカに当たりません。スイカとまったく違う方向に行って棒を振り下ろす人、座頭市スタイルでスイカに近づく人の仕草に、お腹の皮がよじれるほど笑い転げたのです。数人が挑戦した後、ようやくスイカが割れて私達は無事にスイカを食べることができました。

カナダ、バンクーバーの郊外で楽しんだ日本風BBQ、お蔭サマーで思い切り日本語を喋りながら、サンマを堪能した夏の一日でした。