夏だ! 魚介だ!! おかげサマーでロブスター!!!

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会場入り口。もぎりのおじさんの帽子に注目!
もうすぐ3周年を迎える私のカナダ暮らし、やっと念願叶って食べ放題に行って来た。何のって、カナディアン・ロブスターですよっ!

開催されたのは、町のスケートリンクを使った特設会場。体育館?というだだっ広い空間に、バンドのいるステージがあったり、飲み物の販売スタンドやビュッフェのテーブルがあり、くじ引きの当選品である大型テレビが展示してあったりと、すごい田舎〜な味わい。私もずいぶんこの町に馴染んで来たものだと感じた。
まず1回目は大人しく、サラダなんぞと一緒にトレイにのせてもらった。テーブルへ戻るなり、「はじめまして〜っ」と巨大ロブスターとご対面。 100629_05_04.jpg
写真だと小さい?ワインボトルと比べてください
この日のために、はるばるノバスコシア州から運ばれて来たというロブスターは、スーパーマーケットの生け簀で見るヤツらよりずっとデカい! 
もっちりシコシコ、パンチのきいた食感だ。ガーリックバターソースに付けるか、いや、そのままでも充分! よそのテーブルでは、調味料を持ち込んでいる家族があった。誰にも何にも注意されないところが、田舎らしくて好きだなあ。来年は彼らを習って、私もわさび醤油とタルタルソース持参といくかな。とにかく歯ごたえがあって、食べ応えがあるんだな、これが。
あー、なんていうシアワセ! カナダへ越して以来、いちばんシアワセなディナーかもしれないなあ……と、しみじみ思う。

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ワインは別売りだが、
若いピチピチギャルで悩殺して販促。さすがは仏系!
オタワ郊外といえば、実際にはかなり内陸に位置しているのだが、それが一体なぜ東海岸の魚介類、ロブスター祭りが催されるのか。それは、この町がアカディアンのコミュニティーだからだ。アカディアンといえば、カナダ東海岸から米国へも移り住み、独自の文化を築き上げた仏系の人々。もともとは貧しい漁師だったとされる先祖を想い、今でも毎年、夏の始めにロブスター祭りを催すのだという。

で、肝心の食べ放題はというと、昼を軽く済ませたにも関わらず、おかわり2匹でもうギブアップ。それだけロブスターのサイズが大きいという証しでもあるが、人間そんなに欲張ったって胃袋には限界があるというのを思い知った夜だった。同じテーブルに座った見ず知らずの彼女、私がひたすらロブスターの頭の中をつついているのを見て、「毒があるよ〜」と、ひとしきりレクチャーをしてくれた。 100629_05_03.jpg
食い意地の張った……
いや、伝統を重んじるアカディアンの皆さん
オスとメスの見分け方(お腹に一番近い足を触ってみて、硬かったらオス、やわらかかったらメス、とのこと)、毒のある場所など、さすがはアカディアン!という仏系の彼女、やっぱり漁師の子孫だそうな。皆、気合いを入れて食べているから、ようやく周りに気がいくのは、満腹した後。それなのに、哀れなニホンジンだと思ってくれたのだろう。嬉しいじゃあないですか。

さーて、来年は何匹食べられるかなぁ〜と、今からわくわく。もうちっとたくさん食べられるように、少し修行を積まねばなるまい。