桜新町の案内役もサザエさんが
今から24年前の1985年、長谷川町子美術館が桜新町にある彼女の家の裏手に出来た。その後、美術館の評判もよく、今では私の育った桜新町も「サザエさん通り」 と呼ばれるまでになっていった。永遠に生き続けるサザエさん一家はすっかり桜新町のシンボルだ。
地元の我々にとって面白いのは、『サザエさん』に出てくるモデルが実在の人物ということだ。商店街の魚屋のおじちゃんであったり、三河屋であったり……、登場人物などがわかってしまうのだ。同じ商店街を利用して生活をしているのだから、当然といえば当然だが、異国の地でたまたま読む機会があると妙に懐かしく思ったものだ。
そんな国民的アイドルである『サザエさん』と美術館にちなむ、桜新町発祥の「アニメサザエさん夏祭り」に参加してみた。お盆休みということもあり子供連れが多い。
美術館に飾られている夏祭りの看板
これがタマとハチのいるサザエさん神社
すっかり夏祭り用に模様替えした館内は、祭りだけに、昼前というのにスゴイ人混み。コリントゲーム、輪投げゲームにと子供たちは真剣だ。じゃんけんゲームで勝った人には景品もあるので、そのコーナーはまた押すな押すなの大騒ぎ。
「サザエさん神社」も大きなパネルで作られていて、タマと隣の伊佐坂家のハチが狛犬としてお出迎え。この夏、祭りに行きそびれた人達も、きっと館内で祭り気分を味わえたのではないだろうか?
精肉店丸新のシャッターも磯野一家
オリジナルの「サザエさん人形焼き」をお土産に買って帰る人も多く見られ、駅など近隣にはサザエさんが描かれているお土産品袋を大事にさげている人の姿が。今回はショップにもフジテレビが出張しており、グッズも充実していた。
そんななかで、サザエさん一家の顔をあしらったクッキーもいいが、私は美術館限定のミニカステラを買ってみた。こちらもファミリーの顔がミニカステラになった、食べるのも惜しい逸品だ。実家の両親に持ち帰ると、身近すぎて戸惑いながらも嬉しそうに受け取ってくれた。カスタードクリームなどが入っていない、シンプルなカステラは意外にコーヒーともぴったり! 早速コーヒー党の私たちは、磯野一家のカステラを皆で楽しんだのだった。
ところで、フジテレビがちょうど観月ありささんをサザエさんに仕立てて実写ドラマの撮影中……。今年中に放映予定だそうです。