この夏、エキサイティングな絵に関するお買い物

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水彩の絵筆より長くて頑丈なアクリル用絵筆
昨年の秋から通い始めたArt Classにてこの夏、アクリル画を描き始めました。
このArt Classは、地域の団体が主催するお絵描き同好会のようなもの。
週1回、メンバーは午後の好きな時間に来て、好きなものを好きなように、好きな画材で描いています。水彩・パステル・油彩などなんでもいいのですが、いちばん人気があるのはアクリル画です。しばらくの間、私は2年間学んできた水彩画を描いていたのですが、周囲を見回すと、ほとんどのメンバーはアクリル画で、それも大きなキャンバスに思い切り大胆に絵筆を動かしているのです。描く絵もさまざま、山火事の絵を描いている人がいるのにはびっくりですが、馴染みのあるバンクーバーの景色、花の絵など、みんな楽しそうにキャンバスに向っています。また、水彩画を描いていた人たちもいつの間にかアクリル画に転向しているのに気が付きました。
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Art Classの先輩が描いた山火事の絵

ある日、いつも巨大なキャンバスに風景画を描いているオジサンは、水彩画を描いている私に、"You are patient!"(「我慢強い」・「頑張っている」という意味)と声をかけてきました。確かにアクリル画は簡単に修正ができるのに比べ、水彩画は一度彩色に失敗すると修正が難しいのです。多少緊張して水彩画に取り組んでいる私を見て、思わず"Patient"という言葉が出たのでしょう。
ふと隣で山火事を描いていたおばさんを見ると、もっと大きなキャンバスに向って、マフィンを食べながら鼻歌まじりで絵筆を動かしています。カナディアンが気楽に大胆に絵を描いているのを目の当たりにして、「絵はもっと自由に大胆に楽しく描くのもの」と思うようになりました。そして夏の初め、インストラクターに「私もアクリル画を始めます」と宣言したのです。

その翌日、さっそくダウンタウンの画材屋さんに行き、インストラクターに教えてもらった必要最小限度の画材、キャンバス・絵の具・絵筆・パレットなど買い、試しに小さめのアクリル画を2枚描きました。
そして先日、友人たちと遊びに出かけたグランビルアイランドで、画材屋さんの前を通りました。派手な色の建物の周りにはカラフルな花が咲き、「お客サマー、ようこそ!」と私に声をかけていよう。「そうだ、3枚目を描くためのキャンバスを買おう」と思い立ち、そこでキャンバスをふたつ買いました。その白いキャンバスを見ると、次は何を描こうかと心がワクワクしてくるのです。
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私が描いた2枚の絵、
公園に咲く花とスワンを描きました。
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水彩から転向した女性が描いた絵
今のところまだ小さいサイズの絵ですが、秋にはもっと大きな絵に挑戦するつもりです。この夏、私にとってもっともエキサイティングな買い物は、アクリル画のキャンバスと絵の具だったのです。