【晩夏〜秋は祭り】東京のインド祭り その1

aki151028_01.jpg東京で暮らすムンバイ出身の人たちは、ヒンドゥー教の祭りが簡単に祝えないのは辛いと言います。特に象の頭を持つ「ガネーシュ」の誕生日はデリーよりも、ムンバイから南の地方で盛大にお祝いされています。海外どこのインドレストランにも置かれている人間なのに像の頭を持つ、ガネーシュはシバ神の長男です。商売繁盛や友愛、つまりオールマイティ的なハッピーシンボルとしてインド中で愛されています。
「ガネーシュ・チャトゥルティーという彼の誕生日は家で祈りから始まります。ムンバイでは巨大なガネーシュを入れるお社を各地域で作って10日間飾ります。10日目は海や河に流してしまいますが、その頃ムンバイにいると大きなガネーシュをトラックに積んでいる若い人たちを見る事が出来ます。重要な祭りだから、ガネーシュ山車をかついで街中が賑わっています。また色粉までまくので人々の顔もピンクだったりしてユーモラスです。

aki151028_02.jpg数ある祭りのたびに故郷へ帰れない彼らは、9月17日に自宅に飾っているガネーシュにお供えをしてお祈りをしていました。私も自分の祈りコーナーで祈りました。
最もヒンドゥーの人々にポピュラーな祭りはクリシュナの生誕を祝う「ジャンマシュタミ」でしょう。一番愛されるクリシュナ神はインド人がその名を子どもにつけることも多くてたくさんの「クリシュナさん」がいます。バターやヨーグルトの乳製品が大好きで、母親の目を盗んで高い所にあったのに取って食べた幼児期のクリシュナや、牧女たちの永遠の憧れであった青年時代。悪魔を勇敢にも退治して英雄となったクリシュナ。生涯を通してのポスターや像が飾られています。そしてイベントの一環として画像にあるように、寸劇が大人気。太陽暦で計算するためインドの祭り日は移動しますが、今年は9月5日にありました。
西葛西にあるイスコン(クリシュナを世界中に普及させる活動をしているINTERNATIONAL SOCIETY FOR KRISHNA CONSCIOUSNESSの略)でセレモニーがありました。ここは東京で一番多くのインド人が住んでいる所で有名です。誰でも参加できる祈りの場。太鼓のリズムにあわせてマントラを唱えるこの場所の気分はすっかりインドの世界です。
東京に住むインドの人たちもここ、イスコンの存在があるから頑張って生きて行く事が出来るんだと言っていました。誕生日には特別野菜中心のカレーもふるまわれて東京でクリシュナの誕生日ジャンマシュタミを祝えたことは貴重な体験です。

aki151028_03.jpg