鈴木

vol.45:川崎 誠五感を刺激する「香り」の世界

「僕は元々、線香の匂いが大嫌いだったんです」 新潟唯一の薫香専門店『香り小町』に併設されたカフェスペースのカウンター越し、穏やかに微笑む川崎誠さんが、お香を扱うお店を経営している理由は?彼の生い...

vol.43:依田哲也「知らない」ことが許せない!大人げのなさが原動力

「俺でいいの?本業でDJやってる若い子のほうが記事になるんじゃないの?」 ケーブルテレビの工事業務で生計を立て、趣味としてDJ活動をしている52歳の依田さんは、そう言って笑った。 彼の噂を耳にしたの...

チビ

去年の夏、新潟に帰省した。 実家の茶の間でくつろいでいると、親戚から電話が入り、母が取る。 「今さ、チビが帰って来ったんさ」 チビ。末っ子長女である、私のことを指している。 「ほれチビ、もうすぐご...

泰安天行

父方の祖父は、若い時分、大層なろくでなしであったらしい。 仕事をさせれば、他人の半分の時間で、他人の倍以上はこなすという器用さであったにもかかわらず、ある時突然「俺は歌唄いになる」などと言い出し、ろく...

ビバラ方言

「ふるさとの訛り懐かし停車場の人込みの中に其を聞きに行く」 そんなふうに詠っていたのは、石川啄木だっけか。 首都圏での生活を始め、もうじき10年になる。地方出身者で溢れている土地のはずだが、その訛りや...

そうめん弁当と「魔王」

中学校に入学したばかりの頃、私の斜め前の席に座っていた男の子。大きな目とやや尖り気味の口元が可愛らしいが、注目を集めそうなタイプではない。小学生の頃から"ボケ"と仇名される、どこか飄々とした雰囲気の持...

230)鈴木 希望

(すずき のぞみ) ブラジル人には「ブラジル人でしょ?」と、インド人には「インド人でしょ?」となぜか断言される、雪国生まれ雪国育ちの首都圏郊外在住者。 飲食業→フリーライター→編...