エンタメ

シスターズ

鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督の『悪魔のシスター』。本作はこの歴史的傑作を原案に、ニューヨーク育ちの新進気鋭監督、ダグラス・バックによってストーリーやキャラクター設定を刷新され、新たな作品として作り...

チーム・バチスタの栄光

だいたいからして、ミステリーものにおいての犯人というものは、善良そうで人に優しく、気遣いもあり、挨拶もキチンとしており…等々、いちばん犯人らしからぬ人物が犯人なものである。「あの人が、ま...

エンドゲーム/大統領最期の日

【衝撃の結末】 “大統領暗殺”という題材は、これまでにもよく取り上げられてきた。大人気TVシリーズの『24』しかり、『JFK』しかり、『ザ・シークレット・サービス』しかり。今年...

アイ・アム・レジェンド

レジェンドさんという名前の人物の物語ではない。ウィル・スミスが演じる主人公の名は、ロバート・ネビルである。 本作は1954年にリチャード・マシスンが発表した不朽の名作(同名タイトル)の映画化作品である...

ナンバー23

ジム・キャリーといえば、『マスク』や『ブルース・オールマイティ』、『ライアー・ライアー』など、コメディ俳優の印象が強い。そのジムが、コメディ色が微塵も感じられない本作に身を投じた。 動物管理局に勤める...

モーテル

【これぞ完璧なスリラー!】 「なんだこの映画!」観終わった途端につい口をついて出てしまった。試写室を出てからも、うなされたかのように「なんだこの映画、なんだこの映画、なんだこの映画…!...

インベージョン

家族や友人が、ある日を境に別人になったように思える恐怖。外見は何も変わらないのに、その発言や行動が明らかにオカシイのだ…。1955年に出版されたSF古典小説『盗まれた街』は過去にも何度か...

バタフライ・エフェクト2

【アシュトン・カッチャーなき続編】Butterfly effect…チョウチョウ効果とは、一匹の蝶の羽ばたきが地球の裏側の台風をも引き起こすというような、ほんの僅かな変化が後に多大なる変...

ヘアスプレー

本作は、誰もが楽しめるハッピーなミュージカルなだけではない。今もアメリカに根強く残る人種差別問題を根底に据えつつ、容姿端麗“ではない”主人公がいかに成功への道を辿るかを描いた、...

サルバドールの朝

世に理不尽な事柄は尽きない。左遷や暴力、陰湿ないじめ、公金横領など、その発現の仕方は様々だが、法の下に命を奪われるという苛酷な末路を迎えることは稀だろう。本作は実話をもとに、その“稀&rd...

ミス・ポター

【『ピーター・ラビット』スルメ論?!】 本作で『ピーター・ラビット』の生みの親を演じるレニー・ゼルウィガーだが、全米脚本家協会のストライキの影響で来日がキャンセルされてしまった。このストライキの影響で...

ウィッカーマン

1973年版の同名カルト映画をえらく気に入ったニコラス・ケイジが、自ら製作を買って出て“リメイク”ならぬ“リ・イマジネーション”して作りあげたのが本作だ...

怪談

夏に怖い話は付き物である。科学的考察を交えながら、あたかもリアルそうに作りあげられた鈴木光司などの現代ホラーもいい。だが、古くから伝わる日本の伝統的な怪談は、花火を見るような、スイカを食べるような、蚊...

フリーダム・ライターズ

実話ものやノンフィクションが大流行の昨今だが、良質のエンタテインメント性と大いなる感動をセットにした作品となると、なかなかありえないものだ。本作は、そんな2つの要素を兼ね備えた稀有な作品である。 19...

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

【善悪をないまぜにする恐ろしさ】 日本の教育現場で深刻な問題となっている“いじめ”。最近では、いじめ問題の発覚によって自らの指導能力のなさが露呈することを恐れ、教育現場側がいじ...

レッスン!

バラエティ番組で芸能人が“芸能人社交ダンス部を結成するなど、老若男女の健全なスポーツとして誰もが認めるところとなった社交ダンス。本作はその社交ダンスを落ちこぼれの生徒たちに教えた熱血先生の...

Genius Party <ジーニアス パーティ>

もともと映画とは、現実と異なる世界への探訪でもある。とりわけ、アニメは実写と違い、観る者に未知なる世界への扉を開いてくれる。閉じ込められた暗闇の劇場の中から、何の制約もない、ありとあらゆる思いつく限り...

昼顔【往年の名女優 カトリーヌドヌーブ】

前にも書いたが、今年のフランス映画祭の来日団長としてカトリーヌ・ドヌーブが任命されたのを機会に若き日のドヌーブを観てみようとTSUTAYAに走った。可愛らしくも「萌え」る「シェルブールの雨傘(1962...

シェルブールの雨傘【往年の名女優 カトリーヌドヌーブ】

1993年より毎年開催されているフランス映画祭もすっかり定着した感があるが、2007年、すなわち今年の目玉は、その映画祭来日団長としてカトリーヌ・ドヌーブが任命されたことだろう。 そのカトリーヌ・...

死刑台のエレベーター【往年の名女優 ジャンヌ・モロー】

「もう耐えられない。愛している。愛している。だからやるのよ」 受話器を耳にした女の顔のクローズ・アップに、マイルス・デイヴィスのトランペットが流れ始める。女はジャンヌ・モロー。彼女は自分の旦那を殺すよ...