和歌山発・世界一の郵便ポストは○○にある

早いもので来週からは12月。あっという間に新年はやってきますよと迫られているが如く、年賀状の発売なども始まっているが、今回はそんな年賀状を運んでくれる郵便ポストのおはなしを。

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こちらが海底郵便ポスト。
現在は二代目(二台目?)となっております
おなじみ赤色の四角いものばかりでなく、記念行事などで設置された様々な形状や色のものも多数存在している郵便ポスト(日本の郵便法での正式名称は「郵便差出箱」)。「郵便物はポケットに入ったまま必ず一度はポストの前を素通りする」、こんなジョーク(マーフィーの法則?)の通りになっても苦にならないほど町中に設置されており、中には海抜マイナス10mなんていうところにまである。

マイナス10mに郵便ポスト? ……狂ったかと思うのはまだ早い。なんと我が国には海抜マイナス10mの地点に郵便ポストが設置されているのだ。その場所とはそう、海底
「海底郵便ポスト」は和歌山県西牟婁郡すさみ町のすさみ湾内にあり、99年に南紀地方で行なわれた「南紀熊野体験博」の際、すさみ郵便局長の発案により設置されたもの。

もちろん郵便物を投函することができ、地元のダイバーが潜って郵便物を回収し、全国へ配送される。この回収方法からわかるとおり、すさみ町はダイビングが盛んな街であることからきた町興しのひとつとして言っていいだろう。その狙いよろしく、1日平均で10通、夏休みの時期などは50通ほどの投函があり、つい先日には総計3万通の投函となったことが発表された。なお、02年には「世界一低いところにあるポスト」としてギネス・ワールド・レコーズにも認定されている。

海底にあるということで、ポストの中は当然水で満たされているわけだが、それでも大丈夫な海中専用のハガキがすさみ町のダイビングクラブ「クラブノアすさみ」にて販売されている。また、ダイビング未経験者でも、同クラブのスタッフに投函を依頼することも可能だ。