“日本一”が迎えてくれる夢の国

風薫る5月。梅雨入り前の爽やかな季節に、どこかへお出かけを考える人々も多いことだろう。
日本のレジャー施設として年間の入場者数、売上ともダントツなのが、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」がある「東京ディズニーリゾート(TDR)」(運営会社は株式会社オリエンタルランド)。老若男女、世代も性別も問わずに誰もが一度は訪れたことがある“夢の国”、それがTDR。車ではなくJR京葉線を使って来園すると、最寄りの舞浜駅で電車を降りた瞬間から“魔法”が掛かり始めるのがよくわかる。舞浜や木場の一帯にある日常や、オフィスビルなどをまったく見えないようにしている演出など、敬服してしまうばかりだ。

 


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リゾートゲートウェイ・ステーション駅
(Wikipediaより)

さて、そんなTDR。前記のようにJR京葉線を使って来園した場合、遊びに行くのがランドでもシーでも、ある日本一に遭遇する(しかも二カ所)。日本一を通ってたどり着くとは、さすが日本一のリゾート施設だ。

その日本一とは、『鉄道での駅名の長さ日本一』。ん? 舞浜って漢字2文字、ひらがな4文字じゃん、という話ではない。
舞浜を下車後、TDRの各施設には隣接のモノレール環状線「ディズニーリゾートライン」に乗って移動するのが主流だが、それの舞浜に隣接する「リゾートゲートウェイ・ステーション(駅)」、そしてランドの最寄り駅「東京ディズニーランド・ステーション(駅)」、この二駅は“・(中黒)”を含めた正式名称で文字数17文字となり、日本一長い駅名となる。
ちなみに我が国にある駅で正式に「ステーション」が使用されているのはディズニーリゾートラインの4駅のみ(あと「ベイサイド・ステーション駅」と「東京ディズニーシー・ステーション駅」)。こんな小さな非日常感もTDRの魔法のひとつ、なのではないだろうか。

※おまけ
ひらがな表記で日本一長い駅名は南阿蘇鉄道高森線の「南阿蘇水の生まれる里白水高原(駅)=みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」と、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前(駅)=ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまえ」の22文字。この二駅、開業は92年と94年の比較的新しい駅。狙ったんだよね、たぶん。