ゴルフのおはなし。
今日4月8日の未明(日本時間)から“ゴルフの祭典”『マスターズ・トーナメント』が始まった。
生涯アマチュアを貫いた“球聖”ボビー・ジョーンズの企画で1934年からオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで行なわれている、ゴルフ4大メジャー大会のひとつで、日本からは藤田寛之、池田勇太、石川遼の各プロ選手と、アマチュアの松山英樹選手が出場する。日本人アマチュアとして初のマスターズ出場を果たした松山選手は、東北福祉大学の2年生。東北へ希望を届ける健闘を期待したいものだ。
ゴルフの“聖地”にある“総本山”。
このR&Aが「1ラウンドは18ホール」などを決めています
さて、そのマスターズに限らず、ゴルフ競技のほとんどは1ラウンド18ホールで競われる。クラブハウスから遠ざかっていくアウト9コース、近づいてくるイン9コースを回っての18ホールとなるのだが、これ、どうして18ホールとなったのだろうか。
なお、現在のゴルフ競技の総本山である英国ゴルフ協会(R&A=Royal and Ancient)の所在地であり、そして世界最古のゴルフ場でもあるゴルフの聖地・セントアンドリュースのオールドコースは、1552年の開設当時、アウト・イン11ホールの折り返しで22ホールだった。では、これがなぜ世界的に18ホールとなったのだろうか。
セントアンドリュースのあるゴルフ発祥の国はスコットランド。スコットランドといえばウイスキー、というわけで、ウイスキーを携帯する水筒・スキットルにウイスキーを入れ、各ホールのティーショットごとにショットで飲んでいたら、酒が切れたのが18番目……というウィットに富んだ説もあるが、どうやらこれは諸説の中でも有名、という類らしい。なるほど英国紳士が好きそうな話である。
そんな諸説のなかでも、1764年、セントアンドリュースが市にゴルフ場用地の一部返還をしたところ、それが4ホール分で残ったのが18ホール。そんなゴルフの聖地に合わせた、というのが真相……にいちばん近い、とか。