12月1日、終日クライミング(27POETSエリア)
午前中6a(フレンチグレード、USAだと10 a)5本、6a+(10b)1本午後から6a(10a)1本、6a+(10b)1本、6b(10c)1本、計1日9本。怒涛のクライミングラッシュ!
まあ、よく登ったものだ。
このカリムノスという島、全体が石灰岩でできていて、海岸に沿って道路が走り、その道路沿いに人家やホテル、レストランが軒を並べる。平坦地はおよそなく、道路のすぐ脇から、もう岩基部へのアプローチ。ハーブ畑かと思うような岩がちのアプローチに続く、むき出しの岩壁はどれも25m〜30mで、岩に沿ってぐるり島を回ったなら、64エリア1000本のルートが開拓されているというから、ルート選ぶに事欠かない。
64エリア1000ルートは3年前のオフィシャルな数で、1年におよそ150ルートずつ増えていっているというからスゴイ。
画像はどれがどれだか???…
「おまえたちはいつまでいる?」
レストランの主に訊かれた。
「8日までいる」と答えたら
「8日の何時だ」と訊かれ
早い話が何日の晩まで「ここで晩飯食うのか」論点であり、すなわち、およそクライミング目的で島のここまで入り込む客は、この時期我々だけになってしまっていたのだ。9月、10月にはひと月に2000〜3000人を超えるクライマーが来島し、島の住人人口より来訪クライマーの方が多くなるほど。どのホテルも満杯で、夕べともなれば軒を連ねるレストランはいずこも人人で賑わうというが、時期を過ぎた島はレストランもホテルもどこもかしこもクローズしていて、道を歩く人もほとんど見かけなければ、岩場でもクライマーを見かけることは、ごく稀だ。すいていていいとも言えるが、なんだか平日の遊園地みたいで物足りなく、心寂しくもある。
このレストランも7日の営業を最後に今シーズンは店じまいするらしい。すなわち我々は8日の朝チェックアウトするのだから。我々がシーズンラストの客というわけだ。
「夜になると寒いんですね」と言ったら
「もうクリスマスまですぐだからね」
暖炉に大木の太い輪切りをくべながら、レストランの主は笑った。
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