恐縮ながら遡って昨年11月のお話しである。
2013年のクライミングミラクルと言えば、それはやはりカリムノス島・ギリシャでのクライミングだろう。
しかしながら、あれこれを思い返せば、2013年のアクティビティー総体そのものがミラクルに包まれたものだった。
ざっと振り返るに…
■4月:篠原ガイドと会う
☆☆☆生まれてこの方、こんなに長い時間歩いたことないという私の「最長行動時間」記録は次々に塗り替えられた。
■5月:奥穂高南陵、12時間行動/剣岳八ツ峰、15時間行動
極めつけは
■7月:甲斐駒ケ岳赤石沢奥壁、18時間行動
■9月:穂高屏風岩、17時間行動
短期間での長時間行動の連続は思わぬ効果をもたらした。
■9月:前穂高北尾根4峰正面壁、奥叉白池テント場から登頂、戻りまで8時間強
☆☆☆バリエーションクライミングを楽しむ一方で、そんなに長くはないにしても続けてきた「クライミング」というものに対する私の考え方を180度変えたのも2013年だった。
片方であきらめにも似た感情とは裏腹に「どうすればもっと上達できるんだろう」という期待がぼんやりとではあるが、常に胸の中に澱となって沈殿していた。
「スクールに入ろうと思う」
友人の誘うでもない発言に即座に反応した。
■4月:毎週1回、計3回のクライミング講習・ビギナーズに入校
■5月:毎週1回、3か月のクライミング講習・レベルアップに入校
☆☆☆ビギナーズに集ったスクール生6、7名中、2名が全くの初心者だった。にも関わらず、のっけからリードクライミングの指導がなされたことに目が飛び出んばかりに驚いた。
「クライミングはリードして、なんぼ」が当たり前に通っていたのには目からウロコ。
「アタシがリードする?」なんてミラクル!
☆☆☆そして、そして、ついに外岩リードデビュー
■11月:柴崎ロック/二子山中央稜
前日、日和田で初の外岩リード講習を受け、翌日の柴崎ロックで10aレッドポイント。そのまた翌日は二子マルチの後半3ピッチをリードという、ぶっとびミラクル!
もちろん、4月に始めたクライミングインドア講習はこの時すでに、レベルアップコースの2クルール目を迎えていたということも大いに下地になっているに違いない。
と、ここまでの長い前置きを経て、ようやくのカリムノス島・ギリシャクライミング話し突入である。
すなわち、そう長くはないにしても私のクライミング人生の全てが2013年に転機を迎え、ギリシャがその総括になったということなのである。
11月30日、カリムノス島・ギリシャ到着・成田を発ったのは29日。成田→ドゴール→アテネ(1泊)。アテネ→コス島→カリムノス島(コス・カリムノス間は高速船)。家からなんと36時間の長旅。ホテルで荷を解いたら、早速岩場へ下見。
ではビジュアルで
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