もうね、「アハハ」てなこと言っとくしかないですわ。
キッツイ思いのジムトレも現場で効果を表すには至らず。
「ダイジョブですか?」言われて「ダイジョブです」と応えたところで「具合悪い?」と聞き返される…
4月17日
早めに出たのが水の泡。せっかく1本前の「スーパーあずさ」に乗ったのに「山梨市」駅の手前で止まってしまった。
日野春・荒山間で路線内に倒木があったと伝えられるまでにも相当時間が経った。
なんとか山梨市駅ホームに電車が滑り込み、追って甲府行きの各駅が来たので慌てて乗り換え、甲府で待つこと2時間弱。
結局はあずさ1号に乗ることになり、松本止まりなので大糸線で信濃大町まで。それだけでクタビレタ~
関電トロリーだのケーブル、ロープウェイだの乗り継いで「室堂」到着が16時過ぎ。14:20の集合のはずが。もっとも山開き初日とあってか、何語だかわからないアジア系外国人の団体観光客がヤマモリで待ち時間が半端じゃないの!お陰でダムのほとりから撮ったりできたんだけどね。
うっすら雪を浮かべ薄氷ののった水面に山々が足を浸しているような。
きれい!
下界でさえ積雪で倒木するぐらいだもの、室堂からの立山連山の眺めは得もいわれぬ美しさ!すっかり雪におおわれ、滑らかに連なる峰峰。誰だって見とれてしまう。
本郷ガイドと一緒に宿泊の「雷鳥荘」へ向かう。室堂から20分ぐらいの歩き。「雷鳥荘」のほんの少し手前に、なんと「雷鳥」が!しかも至近距離!!雪の山斜面を背に白い胸を張り出して、気高い姿だ。
相部屋のパーティーはふたを開けてみれば本郷さんのお知り合いの成田ガイド率いる3人パーティー。和気藹々で「飲み」もすすむ。
それがよかったんだか、なんだか…
ちょい飲み過ぎたような。
4月18日
「そろそろ起きましょう。寝にきたんじゃないんですから」
朝食後、準備して出発。室堂のコインロッカーに使わないものはデポして、いよいよ登山開始。
歩き始めて早々にキツイ。なんだかよくわからないけれど足が進まない。
「母子球に重心を置きながら歩くともぐらいですよ」
少し傾斜が出てくると、一足、一足たんびにズボ。足を抜いて踏み込もうとするとズル。前の本郷さんはスタスタ歩いているのに。のろのろ、ヨタヨタ。
「ダイジョブですか?」
時々、聞かれて「ダイジョブです」
なんとかあえぎながら答えると
「ちっともダイジョブな顔してないね」
と言われてしまう始末。
5倍ぐらいのエネルギーを使い、例によって足元ばかり見て歩く格好になる。
「前見て歩いてないと、フランス人のガイドは『この登山者は体調不良だ。下山した方がいい』って、すぐ降ろされちゃいますよ。ガイドが振り向いたらにっこり笑うぐらい『元気』アピールしないと」
だんだん高度が上がってくると気温も下がってくる。風も出てくる。防寒グローブをしている指先が痛い。目出帽の下で鼻水がジュルジュル。
バックカントリースキーに適した山並みらしく、ボードやスキーをしょった人らが、空荷に近いワタシをドンドン追い抜いていく。
なだらかな斜面をきれいなシュプールを描いて滑り降りていくボーダーやスキーヤー。たおやかに美しい白銀の山並み。時々は歩を止めてチラリ眺めるも、1枚だって撮るだにゆとりがない。情けなや~
一ノ越手前からどんどん風が強くなってきて、避難小屋裏手に上がったころには立っていると、吹き飛ばされそうな勢い。
「アイゼンつけないとですか?!」
などトンチンカンな質問に
「つけるも、つけないも、この風じゃ行けません。降ります。急いで!」
確かに強風ではあった。が、しばらく待機して様子を見ることもあったのではないかと、今では思う。恐らく強風よりワタシの歩きを見ての決断だったろうと。
このヨレヨレ具合では、一ノ越から一旦降りて竜王の東尾根を登攀するなど、到底無理な相談というのが判断だったのではないかと思う。
こけつ転びつ、ようやく室堂にたどり降り着くころにはぐったり~
たった3時間弱の雪斜面の昇り降りなのに。我ながら弱体ぶりにはがっかりだわ。
「落ち込んでますか?」
本郷さんの問いに、それでも
「いいぇ。落ち込んでも役に立ちませんものね」
など、ようやく見栄を張る。
「そうです。前を見て進むしかないんですよ」
「はい、頑張ります」
ああね~、頑張る気は満々なんだがね~
実質がなかなかともなっていかないのよ、およよ。
「歩くしかないですね」
本郷さん、大森さんと一緒で次週末はロケなんだが、他のガイドさんを手配してくれて、雪山山行をプランしてくれるという。
「ゼッタイ無理のゼッタイはないです。悔しいでしょ?!」
本郷さん、ガイド魂に火がついたみたい。コナミスポーツの中武コーチもしかり。アタシという火種はあちこちに火をつけて回っているみたいなのだ。
爆睡しながらの帰路だった。
4月19日
整体へ。
「前より張りは、ずっと少ないですよ」
言われてみると、筋痛というほどのこともないのだ。ただ、ゆとりがない歩きでストックに力が入り、腕だの肩だのにコリがあるものの、腰が鈍重に感じるのみ。
夜、タクシーに乗ったら、運転手さんとお天気の話しからなぜか山の話しに発展した。
「うちのカミさんが富山でね~」「山はやらないんだけど、新田次郎は好きなんですよ」「三浦雄一郎さんはすごいね〜」
ワタシが持ちかけた話でもないのに、なぜだろ?
4月20日
本郷さんからの課題「ザックしょって1時間、週3回歩く」を実行。「最初は5kgぐらいから。だんだんに増やしていって20kgぐらいまで」といわれたが、ふだん通勤で1.5kg×2のアンクル巻いて7、8kgぐらいはザックに負荷かけて歩いているのだからと、2リットルペットボトルを6本・12kgをしょって出かけた。
さすがに神社の石段・70段は横ケツにじんわり効くが、「まだ背負えるな」感もありで、しかも軽すぎず適度なズッシリ感。
歩くうちに楽しくなってくる。家近かの里山を歩くのは怪我のあとのリハビリ散歩以来。高山植物ほど華々しくはないが、里山ならではの野草が春を高らかに告げている。
「カメラ持ってくればよかったな」
地上には葉っぱしか見えず、知らないと花を見つけられないタマノカンアオイ。落ち敷いた枯葉をどけて少し土くれを掘ってやると、ファニーな暗紫色の花がのぞく。樹林下で小さな白い花をつける可憐なチゴユリ。田んぼに降りてくればレンゲが群生し、サギゴケやムラサキサギゴケがジュウタンのよう。
すっかり嬉しくなって歩いているうちに1時間などあっという間に経ってしまった。じんわり汗もかいて、よいよい。「明日は7本にしよう」など。
テント泊だと「酒・ツマミは人にねだる・たかる。共同装備は銀マットのみ」のズルちゃんでも最低14kgぐらいにはなるのだ。
4月21日
ジムにでかけた。
「さあ、いよいよ、これからがパワーアップですよ」
先週、去年のアタシを抜き去ったわけだから、これからが本格的追い込みというわけだ。
ダンベルプレス:6kg×2を25回×2セット、リフティング
1セット目はどうにかクリアしたが、2セット目は10回目がどうにも上がらない。無理と判断した中武さんの支えで腰位置にダンベルを戻してもらったが、それですら持ち堪えられず「落としそうです!!!」とSOS。「もうちょっといけてもよさそうなのにな?」とは思った。
スクワット:ディープ10
1回目20秒キープして立ち上がり、2回目沈もうとした時、異変が起きた。クラリと目が回ったのだ。しばらく腰を降ろして「もうダイジョブです」で立ち上がろうとしたら、またもやクラリ。
「トレッドもやめて、入浴もしないで、しばらく静かにして帰ってください」
本日の筋トレ、コーチ・ストップがかかってしまった。
「身体は正直です。身体からのサインを読みましょう」
疲れてるのかなアタシ。そんなに疲れているとも思わないのにな?
「そういう時もあります」
なんだかな~
今週末は雪の日光白根。気持ちは「よっしゃーッ!」で張り切ってるんだけど…
……………………………………ご一緒しませんか?モンブラン!……………………………………
2010年の7月モンブラン登頂。ご一緒くださる方を募ります。
アラウンド還暦さんはもとよりアラフォーさんもアラサーさんも、お近くの方も遠方の方も、おいちゃん、おばちゃん…
どなたでもご一緒しましょう!!!
もちろん、トレーニングも進捗や情報交換などして、プロセスから楽しみましょう。
内緒で?OFF会もやっちゃいましょう!!!
……………………………………モンブラン山行日程概略……………………………………
2010年
7月19日
成田発(空路)→ドゴール(空路)→ジュネーブ(陸路)→シャモニー
シャモニー泊
7月20日
終日自由行動(時差対応)。希望者はモンブラン展望ハイキング
7月21日
ヴァレ・ブランシュ氷河ハイキング(高度順応および雪上歩行訓練)…歩程約5時間、6km、下りは標高差380m
7月22日
■シャモニー→(バス・ロープウェイ)→ベルビュー・1794m→(登山電車)→ニー・デーグル・2372m
■登山開始
ニー・デーグル→歩2時間30分(標高差800m)→テートルース小屋・3167m(小屋泊)
7月23日
テートルース小屋→歩4時間(標高差650m)→グーテ小屋・3817m(小屋泊)
7月24日
■山頂アタック
・グーテ小屋→歩5時間(標高差1100m)→ドームのコル、バロ避難小屋を経て山頂へ
・登頂後往路を下山→歩5時間(標高差2400m)→ニー・デーグル→ベルビュー→シャモニー
7月25日
終日自由行動(予備日)
7月26日
帰路
7月27日
成田着
*ツアー会社:クラブツーリズム
【現在の募集状況】
参加表明者:3名(5名で決行)
お問い合せ:AKDM@ASOBIST.COM(全て英数小文字に変えてください)
……………………………………協賛・協力・機材提供のお願い……………………………………
「2010アラカン編集長モンブランを行く」企画にご賛同いただける企業様、企画紹介していただける媒体を探しております。
お問い合せAKDM@ASOBIST.COM(全て英数小文字に変えてください)
……………………………………協賛・協力・機材提供………………………………………………
■株式会社ICI石井スポーツ様
http://ici-sports.com/main_top.html
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*Blog「日々楽観」はこちら…
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