4月29日:丹沢・広沢寺ゲレンデでアイゼンクライミング講習。
ことのほか大変。
フツウに攀じる分にはさほど難しい岩でなくても、アイゼンでとなると要する時間は倍。エネルギー消費は3倍。ルートによっては2本ある前爪の1本で立たなければならず、体重のかけ方が少しでもぶれるとグニャッとなりそうになる。前太腿に力が入る。
当然アイゼン・クライミング練習は雪の登攀を想定してのことだから、本番で防寒グローブをつけると想定して、軍手だの簡単なグローブだのをつけて岩にとりつくわけだから、細かい凹凸は使えない。
午前中4本、フツウにクライミング。午後からアイゼンで2本。懸垂下降練習を1本。
最後に1本フツウにやった。
みるからに難度は高いんだが、諸先輩方の攀じりをみていたら「ヤレル」気がして。
が…
下からアドバイス、指示、激が飛ぶんだが、どうにも歯が立たない。
にもかかわらず「やれない」ことに「シャーナイ」と思えず、無性に悔しい。悔しがるなど身の程知らずとはわかっているのに。できなかったことが腹立たしい。
今までのように「やっぱダメ~アハハ~」になれないのはなぜ?ようワカラン!
この反応変化が我から不思議。
ちょっと無理して、てこずってでもクリアしたのとダメだったのとでは雲泥の差。腕の筋肉疲労はもとより、全身疲労がことのほか大きい。
30日朝起きたらとんでもない倦怠感。それでも筋トレすべくジムには向かったんだが、身体が目覚めてこない感じ。
それに、このアイゼン・クライミング練習。実は5月2日から前穂高岳・北尾根のバリエーションに向けての準備だったんだが、疲労を回復できないまま山行に臨むのはいかにも心配。昨年末の鹿島槍の時のような「歩き出して30分足らずで敗退」の憂き目は、意地でもヤダし、途中でバテるようなことになれば、他のメンバーに被害が及ぶ。
などなどジムのカウンターの前まで行っても迷いに迷って結論が出せない。
中武コーチに相談した。
「山のためのトレーニングですから、山行きを最優先させてください。それ以上のトレーニングもまた、ないですからね」
実に明確なお応え。
「ま、今日はお風呂にでもゆっくり浸かってってください」
喜んでアドバイスに従ったんだが、それでもダルイ。
まあね、先週日曜日にクライミング。火曜日の筋トレでは全メニュー、クリア。続いての水曜日はアイゼン・クライミングってなハードスケジュールだったからね~
聞けば前穂高岳方面、連日吹雪いているらしい。どうやら登頂日も雪降りの可能性が大だとか。いかにもシチュエーションが昨年末に酷似している。
あああ、なんか心配!
アタシ、ほんとにちーとはマシになったんかいな~
武者震い~!!!
ってさー、行く前から悩んでてどうするねん!
もういい!
今日は、飲みに行っちゃうぞ~!!!
【用語説明】
*アイゼン:氷や雪道を歩く時、靴底につける金属性の爪のこと。語源はドイツ語のSteigeisen(シュタイクアイゼン)の略。
*懸垂下降:ザイルを使って垂壁・岩壁を下降すること。ドイツ語はAbseilen(アップザイレン)
*バリエーションルート:一般登山道ではなく、岩壁を攀じるクライミング技術を必要とされるルート(概略)
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【ご一緒しませんかアラカンさん!】
今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!
ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)
*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~
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