「○○の秋」ということで、ここ数回“スポーツの秋in桜丘”をお送りしてきたが、桜丘と言えばやっぱり“食欲の秋”。食事も酒も美味しいこの季節、ついつい食べ過ぎ飲み過ぎに走ってしまうと、やはり気になるのは“オナカ”。気になるお腹周りは、まさにスポーツの秋にて登場の『シーザージム渋谷』や、卓球でもしましょうかと『国際卓球』に解消してもらうとして、“オナカの中”、胃腸まで弱ってしまうと食べたい物も食べられなくなってしまう。
ああ、そんなときでもお腹に優しい美味しいものが食べたい!
そうなれば行くところは決まっている。病床でもお腹に優しい食べ物と言えばお粥。そしてお粥と言えば最近は横浜の中華街などでもブームになっている中華粥。それでもって桜丘で中華粥と言えば……。
『国際卓球』の目の前、『香港ロジ渋谷店』へお邪魔いたしましょう。こんにちは。
「はい、こんにちは。香港ロジ渋谷店です」、そう迎えてくれた店長さん。すごい日本語お上手ですね……。
「ははは、上手いと言いますか、私は帰国子女なんですよ(笑)。店長の菊池理雄です。私の祖父が日本人でして、小学生のときに日本に帰ってきました。当店のスタッフはチーフのシェフもスタッフもみんな中国や香港の方なので、オーダーなどはみんな中国語でしています。ですから、こういう機会にいっぱい日本語を喋っていないと忘れてしまいそうです(笑)」
そうでしたか、上手いなんてすみません(笑)。
「いやいや、中国語も日本語も出来るおかげで、お客さんからの注文や要望などもスムーズにうかがえますし、シェフやスタッフには中国語で伝えられます。やはり本場の味を召し上がっていただきたいですから、細かい点などを伝えることが出来るのはよかったと思いますよ(ニッコリ)」
菊池さんは日本での大学卒業と同時に香港ロジ渋谷店へやってきて、今年で10年目。「板橋にずっと住んでいるんですけれども、1日ではここにいるほうが長いですからね。それが10年ですから……。来た当初は『一風堂』さんが二館で営業していたのをよく覚えていますよ」と、もうベテランの桜丘人だ。
「桜丘はオフィスや、ここ最近は学校も増えたので学生さんも多くなりましたね。それでいて人情もまだ残っていますよね。周りの方が差し入れを持ってきてくれたりすることもあって、とても温かい街だと思います」とも。
桜丘の人情同様の温かいお粥が運ばれてきた。お粥と香港焼きそばがセットで1000円。お粥も焼きそばもドーンと1人前でお安い、そして美味しい! お客さんの姿が絶えないのも納得ですね。
「ありがとうございます。お粥専門店ということでしょうか、女性のお客さんも多く来ていただいています。もちろん一品料理もたくさんありますから、みなさんぜひいらしてくださいね(ニッコリ)」
疲れた身体に優しいお粥。桜丘の人情を知る店長の笑顔はきっとあなたの心にも優しい。
『香港ロジ渋谷店』、どうもごちそうさまでした。
Q・あなたにとって桜丘とは?
「家より長くいるわけですからね、私にとっては“第二の故郷”です」
お昼時、そして会社終わり時はテーブルもカウンターも満席必至。お早いお着きを目指すアナタ、食欲の秋を楽しむ前に駆け足で行け!
中華料理のお店は賑やかでないといけません。店名の通り、香港の路地にあるお店はこんなデコレーションがされているのかしらと心躍る店内です
まずはやっぱりお粥食べましょうよ、というところでこちらがご登場。豪華ですねえ、ホタテとエビがゴロゴロしておりますよ。アッサリとしたお粥にホタテの旨味がジンワリ出ていてもう最高。930円でございます
お粥だけじゃなくてもう少しドシンとお腹に入れたいアナタ、そんなあなたにはランチにご登場の香港焼きそばとお粥のセットはどうでしょう。写真のオイスターソースの焼きそばに、お粥は牛、豚、鶏から選べます。これで1000円はお値打ちっ
一杯やりながらの晩酌ってときには一品も楽しみましょう。中華風の定番メニューも あるところで今日は香港豚スペアリブスパイス揚げ(1080円)をチョイス。肉の美味 いところは骨の周りだってことで、スパイスの利いた骨付き肉をどうぞ。ああ、しゃぶり尽くしたい……
中華ってビールも合うけどね、ここは中国のお酒に行きましょう。おなじみ紹興酒です。15年ものはクセもなくまろやかな味わい。ちなみにザラメって必ず入れるもんじゃないのよ、お好みでひとつ。ボトルで2500円でーす
【今回の桜な人々】
香港ロジ渋谷店
菊池 理雄さん
〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町2-3(マップ)
ホームページ
http://hongkongroji.com/