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「食欲の秋」
この書き出しだと飲食店が登場しそうだが、そうではない。「食欲の秋」の後、いや同時に待ち受けているのは「天高く馬肥ゆる秋」……馬も肥えちゃうくらいってのを忘れてはいけない。桜丘で美味しいものをたんまり食べて、そのまま読書だ芸術だと"文化系"に走ってばかりだとあら大変。ただでさえ冬場は脂肪が燃焼しにくく、さらに正月までやってくる。

アナタ、太りますよ。

走るんだったら道を走れ、スポーツの秋を謳歌せよ、というわけで、今回はカロリー消費に健康のために、身体を使ってみることにしましょう。
おなじみＪＲの線路を左手に見ながら恵比寿方面へ進むと見えてくるのが「ＳＢジム」の看板。エレベーターにて地下二階へ降りて、その扉を開くと……おおおお、ドーンとリングが鎮座しているではないですか。
ここは『シーザージム渋谷』。表にあった「ＳＢ」の看板、以前『シブヤＳＢ接骨院』が当コーナーには登場しているが、そちらと併設して運営されているフィットネスジムである。

「今日はようこそいらっしゃいました。『ＳＢ』というのは『シュートボクシング』のことでして、85年にシーザー武志会長が設立した、キックやパンチだけでなく、立ち技や投げ技もある格闘技のことです。当ジムではシュートボクシングの技術を使った"シュートボクササイズ"を中心に、ダイエットや健康な身体を造るお手伝いをしています」

そう迎えてくれたのはトレーナーの大桑宏章さん。ヒゲを蓄えた精悍なマスクに、バランスの取れた立ち姿。一目で強そうなのがわかる人に教わるのは心強い限りです。

「シュートボクシングはアマチュアやプロの女子部門となるレディースクラスなどもありまして、僕はアマチュアから選手になって5年になります。いまはＳバンタム級の選手として試合に出場しながら、こちらで会員のみなさんと汗を流しています。もともとは浅草にありますＳＢジムでキッズクラスのお手伝いなどをしていたのですが、こちらが昨年の3月に開設されるときにやってきました」

こちらのジムでは営業時間内にフラリとやってくれば、その際に在席している大桑さんをはじめとする3人のトレーナーさんが指導してくれる。いわゆるスポーツクラブでボクササイズをしたい場合など、時間割に合わせなければならないが、こちらならばその必要がないのが嬉しい。

「そうですね。なので桜丘にお住まいの人だけでなく、お勤めの人も会員さんには多くいらっしゃいます。仕事の前や後、また途中で時間が開いたときに気軽に来られるのは当ジムの特徴でしょうね。ウェアやタオルのレンタルもやっていますので、手ぶらでもＯＫです。いま会員さんは7対3で男性が多いのですが、女性の方にも格闘技を使ったフィットネスの楽しさを伝えていきたいですね」

当コーナーでも多くの飲食店が登場しているとおり、美味しいものが勢揃いの桜丘。そこで摂ったカロリーは、まさに"地産地消"、桜丘で消費するのが、秋の正しい過ごし方でしょうね。
ところで大桑さん、入会するにはまずどんなことをしたらいいのですかね？

「はい、まずは入会金の2万円と……あ、これらの事務手続きはＨＰにも出ているのでそちらをご覧になっていただくとして、実際にどんなトレーニングをするかが重要ですよね。口で説明して、このページにて文字で説明していただいてもわかりづらいですよね。なので実際にやってみましょうか。ウェアもレンタルできますし」
えっ？　いや、実はなぜか短パンとＴシャツがカバンには入っているんですけれども……
「そうですか、それは話が早い（笑）。では、あちらのロッカーへどうぞ」

み、みなさん下の写真ににご注目くださいませ。ではよろしくお願いしまーす

Ｑ・あなたにとって桜丘とは？
「僕は卒業した高校が『桜丘高校』でして、ここに来る前も“渋谷”という知識しかなかったのが、『桜丘町』でビックリしました。縁がある地名、なんですね」

おおお、リングです。男の子はこれ心躍りますね。いやいや、取材のお願いの際も取材当日も女性が頑張ってトレーニングされてました。女の子だってワクワクするんです

リングを見守るシュートボクシングのロゴの前での大桑さん。まさに強者の佇まいですが、指導は優しく丁寧です。ありがとうございました

【今回の桜な人々】
シーザージム渋谷
大桑 宏章さん