騙し騙され騙され騙し、一体どいつが嘘吐きなんだ!? 謎が謎を呼び、その完成度の高さで早くも話題の人間不信エンタテインメント、『悪夢のエレベーター』。キャストと監督がタイトルどおりにエレベーターから現れ、作品への思いを語りました。
Q:それでは皆さま、コメントをどうぞ。
内野聖陽(刑務所帰りの男):現場ではモトさん(モト冬樹)はムードメイカーでもありムードブレイカーでもありましたね(笑)。シリアスなシーンではそんなモトさんの言動をスルーさせていただくこともありましたが。『悪夢のエレベーター』は脚本の構成が非常に見事だったのと、さらに役者もやられている堀部さんの初監督作品ということもあり、どんな現場になるのか、面白いことが起こるんじゃないか? って、楽しみで出演を即受けさせていただきました。どんでん返しの連続でネタバレになってしまうのであまり言えないんですが、人生っていろんなことに巻き込まれていくもんだなと思うし、笑いのテイストも散りばめられていて、エンタテインメントな作品に仕上がっている自信作ですね。
佐津川愛美(自殺願望を持つゴスロリ少女):エレベーター内はほぼ順撮り(実際の映画の時系列に従っての撮影)だったので、非常にやりやすかったです。今まで何かを抱えている役を演じることが多くて、今回も自殺願望を持つゴスロリ少女の愛敬カオルも非常に共感できる役でした。いつもはなかなか自分が出た作品を客観的に観ることができないんですけど、この作品は監督の愛が強く感じられましたし、出演できたことが本当によかったと思います。モトさんは下ネタをカメラが回る直前まで言っていたので、本番で笑いをこらえるのが大変でした〜(笑)。
モト冬樹(他人の心が読める超能力者):なんだか、みんな僕の下ネタのことばっかり話していますが……(苦笑)。自分が今までに演じたことの無い感じの役だったのでとても不安だったんですが、監督達に「良いよ?」って言ってもらえたことが非常に嬉しかったですね。堀部さんが演技指導するときに試して演じてくれるんですが、それが上手すぎてたまにイラッとしました(笑)。ネタバレ厳禁なので多くは話せませんが、とりあえず観てください!
斎藤工(妻の出産立会いに急ぐ男):舞台公演の準備に近いような感覚で、映画の撮影というだけではない密な時間をすごせました。モト冬樹さんの下ネタに反応しないように人間も鍛えられましたね(笑)。
堀部圭亮(監督):脚本には1年くらいじっくり時間をかけたので、その熱が伝わってよかったです。次にもつながるように皆様に観ていただき、いい意味で騙されていただければ嬉しいです!
Q:ご自身の今までの人生で、何か「悪夢」のような経験はありますか?
監督:16歳の時、俳優になりたくて高校を中退したんですが、声をかけられた友人の父親についていったら、ストリップ劇場で芸をやらされました。ダマされましたね。それが悪夢なエピソードです…。
そして、史上初となるオーダーメイドのエレベーター型ケーキ(高さ75cm、幅60cm)への入刀! モト冬樹さんに「春の結婚式へ向けての予行演習ですか?」と質問が飛ぶと、「結婚式の予定はありません」と苦笑気味に答えていました。
原作:木下半太「悪夢のエレベーター」(幻冬舎刊)
監督:堀部圭亮
脚本:堀部圭亮、鈴木謙一
出演:内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斎藤工、大堀こういち、芦名星、本上まなみ
公開:10月10日(土)より、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿ミラノほか全国ロードショー
配給:日活
ジャンル:邦画
公式サイト:www.akumu11.jp/
シネマピア:http://asobist.samplej.net/entame/cinemapia/0165.php
(c)2009「悪夢のエレベーター」製作委員会