映画『グランド・マスター』ジャパン・プレミアにトニー・レオン&ウォン・カーウァイ監督が登場。カンヌ国際映画祭から帰国した真木よう子が花束贈呈!そして、AI&シェネルがイメージソングを熱唱!!


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去る5月30日(木)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、ブルース・リー唯一の師、伝説のグランド・マスター葉問(イップ・マン)を描く映画『グランド・マスター』のジャパン・プレミアが開催された。

カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭等の審査委員長を歴任するなど、圧倒的な映像美とドラマチックなストーリーテリングで世界を魅了する名匠ウォン・カーウァイ監督と、この映画で<グランド・マスター(宗師)>を演じるため、47歳でカンフーに初挑戦、4年にわたる過酷なトレーニングを積み、専門家も絶賛する武術を披露したトニー・レオンが来日、舞台挨拶が行なわれた。拍手喝采のなか客席を通って現れた二人は、ファンからの握手やサインに丁寧に応え、舞台に登壇。トニー・レオンは、『レッドクリフ PartII』(09)以来4年ぶりの来日。


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MC:この作品は構想17年、そして準備期間が8年、さらに撮影が3年という壮大なスケールで、ウォン・カーウァイ監督が願っていた作品だと思いますが、どうしてこのようなテーマの作品を創ろうと思われたのですか?
ウォン:刺激的でスリルがあり素晴らしい武術映画をみなさんに見せたいと思いました。


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MC:イップ・マンという人物を題材にした理由は?
ウォン:イップ・マンは普通の武人ではなく、文人の気質を持っていて、普通の武術家とは違う感じです。彼の一生は、起伏の激しい人生で、最初はお金持ちでしたが晩年はすべてを失ってしまった。しかし、彼は最後まで自分を奮い立たせて生き様を貫き、グランド・マスターとなった。映画のテーマに値すると人物だと思いました。

MC:今回、イップ・マン役にトニー・レオンさんを起用した理由は?
ウォン:イップ・マンは普通の武人ではなく、文人の気質を持った人物なので、目が優しく学者の気質を持っていて、さらにロマンチストであるということを重ねあわせると、最良の選択だったと思います。みなさんもトニーさんを選んだことに賛成していただけますよね?(会場からは、割れんばかりの拍手が)
彼にはとても武芸の才能があります。この映画の撮影前までトニーさんは武術の経験がないのですが、武術訓練をして素晴らしい腕前を見せてくれました。もともと才能があったんだと思います。


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MC:トニーさん、最初にイップ・マン役のお話をいただいた時の思いは?
トニー:子供のころ、ブルース・リーを見て育ちましたので、その師匠の役ができることは嬉しいことでした。

MC:4年に渡る過酷なトレーニング中にお怪我などは?
トニー:怪我はしてます。トレーニングを始めてある程度のレベルに達した時に骨折をしました。療養のため半年ほど休むと、またゼロから始めないといけない。そしてクランクイン初日にまた骨折してしまった。そしてまた、半年休みました。カンフーが大変だったというより、そのことの方が大変でした。ですから撮り終わってとても嬉しいですね。達成がありました(またまた、会場からは、割れんばかりの拍手が)。

MC:本日は、お二人の大ファンということで、この方に駆けつけていただきました。第66回カンヌ国際映画祭で出演作『そして父になる』が審査員賞を受賞、第35回モスクワ国際映画祭で主演作『さよなら渓谷』でコンペ部門出品が決定した、真木よう子さんです(会場から歓声)。


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―真木よう子が、日本公開を祝福して花束を持って登場―

MC:まずは、ご挨拶をお願いします。
真木:あっ、えっと、女優をやっております真木よう子です(会場から笑いと拍手が)。
MC:お二人にお会いしていかがですか?
真木:映画を観たばかりなので、昨日からドキドキしちゃってます。自分が出演する映画より緊張してます。


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MC:真木さんはアクション映画にも出演されていらっしゃいますが、この作品はいかがでしたか?
真木:細部にこだわる映像がすごく美しくて感動しました。予告でも流れていました「受け継がれるのは技よりも心」という言葉が胸に響きました。映画全体を語っているものなんだなって思いました。
ウォン:優秀な女優さんが私の映画を観て心に染み入ったと言っていただけることは嬉しいことです。
MC:この作品の素晴らしいアクションシーンはいかがでしたか?
真木:クランクインする何年も前から武術をトレーニングされていたことは同じ役者として、とても尊敬します。体や筋肉の動かしかたも素晴らしく、予想を超える迫力でした。カンフーをやりたくなりました。
トニー:ものすごく大変ですよ!(会場から笑い)
ウォン:トニーさんはいい俳優であると同時にいいコーチでもあります。特に女性に教えることは得意ですよ!(会場から笑い)

―ここで真木よう子大きな拍手の中、退場―

MC:さらに本日は、素晴らしいゲストの方が駆けつけてくださっています。本作のイメージソング『After The Storm』を歌っています、AIさん、そしてデュエットをされたシェネルさんです!

―AI、シェネル登場―


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MC:まずはご挨拶をお願いします。
AI:この感じは、緊張します!
シェネル:こんなに素晴らしい方々とご一緒できて嬉しいです。
MC:『After The Storm』は、どのような思いをこめられて歌われていますか?
AI:映画の中で大変なシーンが数々あります。歌詞の中で「嵐はいつか去っていくから。そしていつか晴れるから」という言葉がありますが、そういった世界になっていけばという思いで歌っています。
MC:今回、デュエットですが……。
シェネル:以前からAIさんとはコラボをしたいと思っていましたので、二つ返事で引き受けました。この曲はポジティブで年齢に関係なく普遍的なメッセージがあり、落ち込んだ時など、この曲が助けになるのではないかと思います。

―この作品のイメージソング『After The Storm feat.シェネル』をAIとシェネルがパワフルに歌い上げた―


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MC:ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオンさん歌声を聴かれいかがでしたか?
ウォン:感動しました。イントロを聞いてこの映画のオープニングの雨のシーンを思い出しました。この映画のテーマでもあります、人はひとりでは生きていけない、必ず誰かと支えあって生きていかなければいけないというところとデュエットが結びつき感動的でした。
トニー:素晴らしいパフォーマンスでした。
AI:すごく光栄です。自分がコンテストに出て来て、その感想を言われている感じで……「どうも、すみません」みたいな「私は何点でしょうか?」そんな気分で、ネッ! すみません喋りすぎですね(笑)。
シェネル:AIさん、スウィートですね! 大好きです。ここまで聴き込んでいただき感謝しています。

MC:最後にメッセージをお願いします。
トニー:映画を気に入っていただけることを祈っています。
ウォン:カンフー映画を好きな人にはぜひ見ていただきたい。今までカンフー映画を観たことがなくこの作品が初めてなら、考えが変わると思います。本作は二人の武術家の情、人生、頑張り、そして最後にグランド・マスターになる姿を描いています。観た後に、中国武術と中国人に対して新しい認識をもっていただけたら嬉しいです。サンキュー!


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監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ『花様年華』『2046』『 マイ・ブルーベリー・ナイツ』
出演:トニー・レオン『花様年華』『レッドクリフ』
チャン・ツィイー『グリーン・デスティニー』『HERO』
チャン・チェン『レッド クリフ』
配給:GAGA
公開:5月31日(金)より TOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー
公式HP:grandmaster.gaga.ne.jp

 

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