テレビの番組司会者としてデビュー! その後、リポーター、ライターなど幅広い分野で活躍 村松加王里インタビュー


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静岡第一テレビ(日本テレビ系)の番組司会者としてデビューし、NHKやその他民放局のリポーター、番組キャスターなどを担当。その後、ライターとしての活動も始め、特にスポーツの分野では『月刊ボウリングジャーナル』の紙面でボウリングの普及と振興に携わるなど、幅広い活動を見せている村松加王里さんに話を聞いた。

★海外留学の経験が今の仕事につながっています

地元、静岡の短大を卒業して秘書の仕事をしていましたが、学生のころより興味があった海外留学の思いが強くなり、オーストラリアへ渡りました。

ワーキング・ホリデー・ビザを利用して、ケアンズの南方にあるタウンズビルに、しばらく滞在していました。

タウンズビルを選んだ理由は、街の大学で先生をされている方と浜松で出会ったことがきっかけでした。その大学に日本語の語学学校が併設されていたことから留学を決めました。

語学学校の若くて綺麗な校長先生のお宅に週130ドルでホームステイをさせていただくことになりましたが、その校長先生は学校から帰って来るとジントニックを必ず飲むんですよ。そして飲みながら料理を作る(笑)。でも、必ず毎日1kmは泳ぐストイックな面もありましたね。

日本語学科で日本語を勉強していた地元の女の子・ルイーズと仲良くなり、彼女は日本語を習いたい、私は英語を勉強したいということで、お互いに言葉を教えあっている間に、彼女から「週10ドルでウチに住めばいいじゃん! 一緒に暮らせば、楽しいし、英語もすぐ憶えるよ!」って願ってもない話になって、一緒に暮らすことになりました。

彼女は女の子4人で一軒家をシェアしていたんですけど、私に貸してくれたのがリビングだったんですよ。個室ではないので、大きな犬が土足で入ってきて、石だらけになったり、そんなところで生活していました(笑)。彼女たちは綺麗好きではなく、お皿もシンクに山盛りになってる。それを、私が一生懸命洗った思い出がありますね〜。何カ月かでしたけど楽しい思い出です。

オーストラリアからの帰りにバリ島に立ち寄りました。そのバリが初めての一人旅でしたね。2〜3泊で帰ろうと思ったんですけど、すごく楽しくなっちゃって、ビザなしでいられるギリギリ11日間滞在しました。そこから私の旅好きが始まりました。


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★MCのお姉さんの仕事ぶりをみて「かっこイイなぁ〜」って!

アナウンサーという“しゃべりの世界”に興味を持ったのは、イベントのアテンドをしているときに、年上の“偉い人”をテキパキと操っているMCのお姉さんの仕事ぶりをみて「かっこイイなぁ〜」って思ったことがきっかけかな。恵比寿のアナウンス学校にも通い勉強しましたね。それから静岡第一テレビの朝番組『あさチャン』の司会者としてアナウンサー・デビューをさせていただきました。朝の番組では絞られましたね〜(笑)。当たり前ですけど、やはり現場と学校とでは違っていて、かなり苦労しました。『あさチャン』のメインの進行は私とアナウンス局長でした。右も左もわからないままメイン司会の大役でしたので番組が終わると必ずプロデューサーに呼び出され、叱られていましたよ(笑)。

おなじみ『ズームイン!朝』につながる前の朝5時55分からの番組で、午前2時に起きて現場には3時入りでした。実はキャスター、コメンテイターはOKなんですけど、アナウンサーは自分の意見を言ってはいけないんですよ。アナウンサーなのにけっこう生意気だったので(笑)、意見とか言っちゃったりして後で呼び出されたりしてました。

お天気コーナーやオープニングトークが難しかったですね。映像に出てくる富士山を見て、“富士山が綺麗ですね〜”のほかにプラスで何か言わなくてはいけないので、メモノートをたくさん作り対応していましたね。

その後、フリーになり、千葉テレビ(UHF系)でも朝の番組を担当。NHKの『わんぱく相撲』、テレビ東京の『いい旅夢気分』など、テレビの仕事を中心に活動していまして、それと平行してそのころからボウリングの仕事も始めました。現在は、イベントやフォーラム、式典などの司会や講師の仕事が中心になってきていますね。


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★ボウリングはコミュニケーションスポーツです

ボウリングの仕事は、もう10年以上になります。

ボウリングは“コミュニケーションスポーツ”で、初めて会った人でもすぐに仲良くなれます。ストライクやスペアをとれば、ハイタッチをしたりしますよね。また、同じレーンでお年寄りから子供まで三世代でプレイできたり、初心者と経験者など、いろいろな組み合わせが可能です。健康にも良く、ボウリングやっている人に元気な人が多くいらして100歳でプレイされている方などボウリングは長寿スポーツのひとつです。

日本ボウリング場協会が主催する、ボウリングの振興・イメージアップに貢献した人物や、テレビ番組などを表彰する『ボウリング・マスメディア大賞』という賞があり、そこでは委員を何年か務めさせていただきました。昨年はスギちゃんがグランプリを受賞しまして、実は大賞を受賞すると売れるというジンクスがあるんです。小倉優子さんやエド・はるみさん、AKB48もそうだったんですよ!


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現在、『ボウリング・ジャーナル』という専門誌にも記事を書いています。ボウリングが盛上がればイイなって思っています。

今、実は女子プロボウラーが人気になっているんですよ。日本テレビの深夜番組『P☆League』が話題になっていて、プロとアマチュアのボウリング界のアイドルたちが集結し、熱い試合を繰り広げています。

そんな中、ボウリング業界に恩返しをしたいという気持ちからUstream(ユーストリーム)でボウリング番組をはじめました。コンセプトはボウリングに“携っていない人”で、ボウリングを知らない人や一般の人。そこから広がっていけばいいかなという思いで始めました。もっともっとボウリング人口を増やそうと思ってます。


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★私の知らない美容師の世界は、とても勉強になります

美容師の渡部幹也さん(Prospect Hair Design代表)に『レッツ・ボウリング』に出演いただいたことがきっかけで、彼の“美容業界の人材不足をなんとかしたい!”という熱い思いから『Hair Design Labo』という番組が出来上がりました。そして「Ustreamで番組を制作したいので村松さん手伝ってください!」と彼から依頼され、一緒に番組の司会をすることになりました。私の知らない美容師の世界だったり生き方など、とても勉強になります。

はさみ一本で世界中を旅行された方やカラーの第一人者などなど、お話は毎回とても楽しいですよ。


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◆『Hair Design Labo』司会、渡部幹也さんのコメント

美容学校の講師をしていて、少子化の影響もあり美容師の人材不足を感じています。

カリスマ美容師ブームで美容師が一時期、増えたこともあり、美容室の数は増えていますが、それに対して美容師が足りない。昔は、学校で1年の後、美容師になる前に必ずインターンで1年、美容室で経験を積みました。今は学校2年で免許が取得できるので、実経験をしないまま美容師になってしまって、サロンワークが辛いというスタッフも出て来ています。そういった美容業界の抱える問題点や美容師の魅力について語れる番組を作りたという思いで始まりました。村松さんがいらしてくださるので、とても安心して司会進行が出来ています。タイムスケジュールに合わせた的確なコメントにプロフェッショナルを感じます。私には絶対できない(笑)。私がかんだり、詰まった時にもしっかりとフォローしてくれます。また、村松さんによる業界の外からのコメントもうれしいですね。若い美容師さんや美容師学校の生徒さんに観ていただきたい番組です。美容室は個性的で考え方も違いますから、そういったところも伝えていきたいですね。

学生の進路相談で「自分は、どういった美容師になったら良いのかわからない」という質問をされます。自分にあった美容室を探せるような手助けや情報発信ができる番組にもしていきたい。そして日本の美容業界をいずれは世界に向けて配信していければと思います。


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< Hair Design Labo 第6回 >収録より 左から渡部幹也さん、村松加王里さん、加茂葵さん(BEACH)、大川恵那さん(SORA)

< Hair Design Labo 第6回 > うちのアシスタント看板娘ー美容師としての夢と情熱を語る

★「しゃべらない会話術」は、今までの経験の集大成

出版させていただいたものは、コミュニケーションが苦手な人に読んでいただきたい本です。しゃべらなくても、別に楽しく会話を続けられるんですよっていうコンセプトで書かせていただきました。日本人って、パフォーマンスをすることがちょっと苦手なのですが、うなずくことは得意なんです。早くうなずいたり、ゆっくりうなずいたり……そういうところを活用しながらコミュニケーションをとっていきましょう、受け答えが上手くできないから話が続かないという人には、感情を表すだけでも大丈夫ですよという感じだったり……。印象を残すためにインパクトのあるフレーズの紹介や、視線を下に向けないで話しましょうだったり。

相手がよろこぶ「さしすせそ」のあいづちなども紹介しています。

さ……さすがです

し……しびれます

す……素敵です、すごいです

せ……絶対

そ……尊敬します

または、言葉に表現を生み出す5つのS。

驚き……Surprise

茶化し……Spoof

残念……Sorry

疑い……Suspect

共感……Sympathy

など、知っているときっと役に立ちます。

同じ言葉でも、ほんと? ほんと〜。ほんと! など、感情を入れると意味が変わってきます。

いろいろとおしゃべりについて書かせていただきました。きっかけは、出版社のかたから「沈黙について書けますか?」ってお話をいただいたことからです。最初は沈黙について書いていましたけど、内容を練っているうちにご紹介した内容になっていきました。今までの経験を凝縮した本です。学校に行けていなかった子がこの本を読んで頑張ろうと思ったというお話を聞いたときには、とても嬉しいなって思いました。(下記文章)


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「しゃべらない会話術」の感想より

心の病気でここ数年学校に行っておらず拒食症にもなっている中学3年生のA子ちゃん。ある日、母親とたまたまfacebookを一緒にみていると、ニュースフィールドに上がってきた「しゃべらない会話術。」の宣伝。「しゃべらなくてもコミュニケーションができる」この言葉に興味を示したA子ちゃん。母親に「これ読んでみたい」と意思表示。周りの友達と上手くコミュニケーションが取れなかったA子ちゃん。今まで上手にしゃべれないことがプレッシャーで怖かったから、しゃべりたくても自分の気持ちを表現することをグッと抑えつけていたのです。しゃべらないでも会話ができることへの気づきが、「本当は自己表現したいんだ」という気づきにも繋がったのです。A子ちゃんがこの本を読んで、「自分のことばで自分の表現で伝えていきたい」という素直な気持ちに気がついてくれたことがとても嬉しかったです。自分の気持ちに正直になって今後の人生を謳歌し多くの人と出会って楽しんで欲しいですね。

「しゃべらない会話術」 出版社:青月社 価格:¥1470


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★レンズを“清水ジャンプ”で買っちゃいました!

写真は学生の頃から撮っていましが、旅をするようになってから、一眼レフで撮影するようになりました。昔は、フィルムで撮っていましたので、フィルム代と現像代がかなりかかっていました。途中、挫折しそうになりながらも撮影を続けていました。デジタルカメラの時代になって、ずいぶんと楽になりましたね。アフリカに旅行することになったとき、どうしてもサファリで動物を撮りたかったので、レンズを“清水ジャンプ”で買っちゃいました(笑)。持っていたレンズが200mmまでの望遠だったので、もう少し長いレンズが欲しくて、それに加え描写力の高いレンズをということで、キャノンの純正のレンズEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMを購入しました。それでアフリカの国立公園・サファリ・ツアーに参加したのですが、広い公園内をガイドさんが、どこにどの動物がいるのかをちゃんと知っていて、その場所に向かうと、本当にそこにその動物がいます。ハイエースのようなバンの天井を開けて、そこから顔を出して撮影しました。顔が蠅だらけのライオンだったり、ヌー、カバ、サイ、ゾウなどなど……。もう、テンションあがりましたね〜。そうそう、シマウマじゃなくて“シマロバ”。本当にろばの体つきなんですよ。

そのうちどこかで発表したいですね。次はアマゾン川に行ってみたいなぁ。南極でペンギンやアザラシの撮影もしたいですね。


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★夢は、全世界をまわること……

本も出版させていただいたので、講座や講演会のような仕事を拡げていきたいと思っています。現在、2冊目の出版を計画中です。内容はまだ秘密ですけど、今、練っていますので、ご期待ください。人とのコミュニケーションについての2冊目の本になりますね。

着物が大好きなので、最近は着物を着て司会をする機会を増やしています。でも、着物のは難しいですよね。なかなか綺麗に着こなせないんです。ただいま修行中です。

また、大きな目標がありまして、それは生きている間に全世界をまわることです。現在、世界の国の数は200弱くらいかな? 今までに65カ国まわっていますので、一生の間に全てをまわろうとすると、これから年間に4カ国まわらないと行けない感じです(笑)。頑張りたいですね。


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プロフィール
村松加王里(Kaori Muramatsu)
静岡第一テレビ(日本テレビ系)の朝番組司会者としてデビュー。その後、NHKやその他民放局のリポーターや番組キャスターなどを担当。その頃よりライターとしての活動も始め、スポーツでは特に月刊ボウリングジャーナルの紙面でボウリングの普及と振興に携わっている。

◆主な資格
・ファイナンシャルプランナー(AFP)
・総合旅行業務取扱管理者
・小型船舶1級免許
・スキューバーダイビング免許
・普通自動車第一種免許
・自動二輪車中型免許

ホームページ:http://www.kmuramatsu.com/home/
ブログ:http://ameblo.jp/kaorimuramatsu/
ブログ:http://kaomomo.blog17.fc2.com/