地元横浜の野菜をメインに、朝採れたての野菜をご家庭の食卓、飲食店のメニューに並べられるよう地元農家の方々と協同で情報配信、販売提供をしている『濱の八百屋』さん。今回は獲れたて野菜を提供されている農家さんに取材Part2として、『あそびすと』編集長・小玉も加わってのパワーアップバージョンに!
※インタビューPart1はこちら
日時:5月21日(月)
場所:横浜市保土ヶ谷区
★田澤 仁さん
田澤さん:前回、取材時には花が咲いていた露地栽培のイチゴは、去年は被害が多く出ましたが、今年は順調に収穫できました。今、こちらにあるものが最後の出荷になるでしょう。
小玉:イチゴはランナー(ツル)の2番目以降の子株を使いますよね?
田澤さん:そうですね、ランナーを切り離しポットなどに仮植えします。日除けをしてこまめに潅水し、苗を育て10月後半には定植します。今回取材ということで美味しいイチゴを残してありますよ。ウチでは菱形に見える形のものが美味しいです。
小玉:いただきまーす!
田澤さん:ズッキーニは雌花の下に実がつきます。手前のすっとした姿の花のみが雄花です。人工授粉しないと実がつかないんですよ。
田澤さん:玉ねぎは土からちょうど出ている部分が、だんだん丸くなってきます。葉の上の部分が曲がって来ると収穫してくださいっていうサインですね。まだ、葉がピンと立っているものは食べごろではないです。今年は気候が安定していないせいか、ねぎぼうずが多少出てしまっています。
小玉:そうすると、玉ねぎの芯が硬くなってしまうんですよね〜。玉ねぎはスライスしてサッと水にさらし、かつお節と海苔をかけてドレッシングで食べると美味しいんですよ〜♪
田澤さん:ちょうど今、収穫中です。葉の白くなっている部分が雹が当たった箇所なんです。あの雹にはびっくりしました。
田澤さん:トマトは実がいっぱいつきますので、良いものを作ろうとする時などは摘果します。
小玉:枝がたくさんつくと弱ってしまうから取っちゃうんですよね〜。
田澤さん:脇芽側肢は取ったほうが良いですね。
小玉:トマトはまだ、食べごろではないですね……(残念)。
田澤さん:なすはビニールをかけ蒸し込んであげると良いものができます。花が咲いた部分が実になります。
小玉:たくさん耕してあげるといっぱい実がなるんですよね〜。
田澤さん:ウチのこの黒枝豆を食べたら普通の枝豆は食べられなくなっちゃいますよ(笑)。それだけコクがあります。実は小さくて一房に2粒しか実がつかないんですけど。名前は「黒枝豆〜快豆黒頭巾〜」といいます。面白いでしょ!
小玉:快豆黒頭巾〜。
田澤さん:収穫時期は7月ころですね。
小玉:ビールが美味しい、ビアガーデンの季節ですね♪
田澤さん:キャベツは、ほとんどが雹の被害にあってキズだらけになってしまいました。秀品、優品、B品に分けられるんですけど、玉の部分にキズがあるとB品になってしまいます。まさか雹が降るとは思いませんでしたからね〜。今年は良いキャベツができたな〜、収穫が楽しみだなって思っていたら、収穫する前日に雹が降ったんです。
小玉:ひょえ〜、前日にですか?
田澤さん:この一面のお花畑はキタアカリというじゃがいもです。男爵薯から品種改良された馬鈴薯で、わりと新しい野菜ですね。
小玉:じゃがいもはナス科なんですよね。トマトもナス科!
田澤さん:昔、ポマトという品種があって、ひとつの木に地中にはじゃがいも、地上にはトマトができるという野菜がありました。
★藤巻 学さん
藤巻さん:きゅうりがそろそろ実をつけだしましたね。かぼちゃは特殊なもので、コリンキーといって生食用に改良されたもので、色はレモンのような真っ黄色になります。ずーっと葉が絡んでいって7月には緑のカーテンができます。レンジで焼くと美味しいですよ!
こちらの黄色いのはパプリカではなく白ピーマンです。黄色いですが白くなります。こちら、緑色のトマトは、白くなって黄色くなって最後に赤くなります。
今、収穫中のものは、「湘南レッド」という赤玉ねぎです。
小玉:生で食べられますか?
藤巻さん:大丈夫ですよ。
小玉:いただきまーす! 芯の部分は甘くて、外側が辛いですね。このままサラダにすると美味しいですね! 玉ねぎ大好きだから山盛り食べちゃうよー!!
藤巻さん:スイチャード(ふだん草)は、色が5色あり、赤・黄・白・ピンク・オレンジ。目を楽しませてくれる野菜ですね。美味タスは、外葉はリーフレタス、内部は結球レタスの食感をもっているので、リーフレタスと美味タスどちらでもとれるかなと思っています。
小玉:レタス系ということは、サラダ菜より水分が多いんですよね。
藤巻さん:そうですね。
小玉:それではスイチャードと美味タス、またまた、いただきますーす!
藤巻さん:スナップえんどうです。
小玉:11月ころに定植したスナップえんどうは冬の寒さの間に実がしまって美味しくなるんですよね。昔、庭で栽培してましたよ〜。
藤巻さん:これはだるま大根です。普通のだいこんより多少辛いです。大根おろしにすると辛みがちょうど良い感じですね。
小玉:今は、なかなか辛い大根がないですよね。……あ、てんとう虫がいますね。
藤巻さん:ナナホシテントウはアブラムシを食べる益虫ですけど、葉っぱを食べる害虫になるてんとう虫もいます。ナナホシテントウのような肉食性は農作物の無農薬化のために、農薬代わりに使われることもあります。
小玉:ナナホシテントウは野菜の役に立っているんですね!
(撮影/中村うらら)
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