先日ようやく、『Rock Of Ages』を観てきました！ トム・クルーズがアクセル・ローズ（GUNS N’ ROSES）ばりのロックスターに扮し、BON JOVIやDEF LEPPARDの名曲を熱唱するという、ロック ファンにはたまらん映画です。そんなわけで、今回はいつものようにアーティストの紹介ではなく、映画、Rock Of Agesについて書いちゃいますよう。
Rock Of Agesはもともとブロードウェイの人気ミュージカルで、今回、トムやキャサリン・ゼタ＝ジョーンズなどの豪華キャストで映画化されました。主演はジュリアン・ハフと、ディエゴ・ボネータの若い二人。シンガーになることを夢見てハリウッドにやってきたジュリアンが演じるシェリーと、ライヴハウスで働きながら売れないバンドをやっているディエゴが演じるドリューが恋に落ちる、というベタなストーリーで（笑）、それだけだったら俺も大騒ぎしないんだけど、舞台は87年のハリウッド、そして劇中で使われる音楽が80年代の、それもBON JOVIやDEF LEPPARD、TWISTED SISTERにWHITESNAKEなんかのロックナンバーときたら、これが騒がずにいられますか！
映画が始まってすぐ、オープニングのシーンからもう、俺は嬉しくて泣きそうになっちゃったんだけど（笑）、ネタばれありで解説すると、トムが歌うGUNS N’ ROSESの『Paradise City
主演の二人は歌手としても活動しているらしく、正直、ロックスター役のトムよりも上手い（笑）。その二人が歌う、EXTREMEの『More Than Words
ステイシー・ジャックスを演じるトム・クルーズ。
なるほど、トムさん印象が違いすぎますこの作品でいちばんの存在感を放っているトム・クルーズは、伝説のロックスター、ステイシー・ジャックスを演じているんだけど、これが笑っちゃうほどのなりきりっぷりで、今までのトムのイメージが全部覆ってしまうほど。下品だし（笑）。デフォルメされ過ぎだけど、ガンズや、それこそLED ZEPPELINのメンバーってこんなだったんじゃなかろうか……と思うぐらい、ロックファンが想像するロックスターそのもの！ 肝心の歌声は、意外なほどのハイトーンで、ロックナンバーをなんなく歌いこなしています。まあ
、アクセルやジョン・ボン・ジョヴィの迫力のある歌声にはかなわないけど、さすがの演技力で、入り込んだ表情はまさにロックシンガーのそれ。俺の個人的なハイライトはトムが歌うDEF LEPPARDの『Poor Some Sugar On Me
ところで、ミュージカルが苦手な人って結構いるよね。いきなり歌いだす意味がわからないとか。この映画でも、レコード屋でさんざん歌ったあとに、「俺、人前で歌えないんだ」とか（笑）、と突っ込みたくなるシーンが山盛りだけど、ミュージカルはこういうもんだ、って観ないとね。ストーリーよりも、歌やダンスを楽しむショウだと思ってくださいな。普通の映画として観ると、B級もいいとこだし（笑）。もうね、ハマったもん勝ちです。ハマればこんなに楽しい世界もそうないよ。
うーん、もっと細かく他の曲や、エキストラ出演してるアーティストたちのこととかについても語りたいけど、そうすると本が一冊出来ちゃいそうだし（笑）、今回はこの辺で。これが掲載されるころには上映が終了しているかもしれないけど、DVDよりも、大画面、大音量の映画館で観ることをお勧めします！ 映画館を出る時はきっと、ライヴを観終わった後みたいに興奮してるから！ あ、そうだ、最後に言っとくけど、PMRCに検閲されそうなぐらいお下劣です。ご注意を。