誰がどう見ても「成田エクスプレス」。でもその前に「E259系」なのであるまさか私がこの部類のDVDを真剣に見てしまうなんて、独身のころには思ってもいなかった……。
息子が生まれ、2歳になるころには男子の本能で彼はすっかり鉄道のとりこになっていた。そうなると必然的に家族で出かけるにも鉄道を楽しめる場所を選ぶことが多くなり、常に一緒に過ごしている母である私もすっかり詳しくなってしまうのもやむをえない。これが最近よく聞く「子鉄」、「ママ鉄」というやつだ。
というわけで、今回は親子向けの鉄道DVD「特急大百科 〜東日本・関東編〜 」の紹介。あらすじを説明すると単なる鉄道の説明になってしまうので、親目線・子供目線からの楽しみどころを紹介したいと思う。
まずは息子と一緒に何本も(何十本も?)鉄道DVDを見ている親の目線から……
「映像が綺麗」
再生してまず最初に感じたのが映像の鮮明さ。子ども向けの鉄道DVDはそんなに頻繁にリリースされてるわけではないので、ときどきかなり古めの映像が出てくることがある。このDVDの映像はカメラの性能が良いのか、撮影時の天気や時間が良かったのか……車両の窓に映り込む空まで綺麗に見える。もちろん車体もピカピカ、これだけで車両のかっこよさが倍増だ。
「車両の形式番号で紹介している」
興味が無い人はまったく気にしないと思うのだが、特急電車ともなるとその列車には「あずさ」やら「踊り子」と名前がついている。さらに興味を持つと車体には形式番号(アルファベットと数字で◯◯◯系というような。よろしかったらこちらをご参考に)がついているのだ。子供向けの鉄道DVDでは(ある意味当然に)まず名前で紹介していることが多い。しかしこのDVDではまず最初に形式番号で紹介するのだ。これは新鮮だった。子供はどこから新しいものに興味を持つかわからない。鉄道への興味からひらがなやカタカナ、そして数字やアルファベットに興味を持ってくれたら一石二鳥だと考えていたので、子ども向けのDVDでこの”形式番号押し”は新しい目の付けどころだ。
「懐かしい映像も多く大人も楽しめる」
サブタイトルに”記憶に残る列車シリーズ”とあるのだが、確かに懐かしい映像も多い。これは完全に子供ウケというよりも一緒に見ている大人向けの映像だ。思わず親のほうがテンションが上がり「懐かしい! 昔はこんな色だったんだよ〜!」と子供に振っても反応は薄い(笑)。
「特典的に付いている“寝台特急あけぼの”の特集コーナーが長編」
というか、後半はほぼ”あけぼの”の映像でエンディング。歴史ある寝台特急を外から中から紹介している。わが家は寝台特急はまだ勉強不足なのでこれから繰り返し見るであろうこのDVDで引き続き勉強しようと思う。
ちなみに寝台特急あけぼのについて興味を持った大人はこちらで。
そして、子供目線だと……
とにかく画面に釘付けでTVの前で固まっていた。子供の集中力からすると約30分の本編はちょうどいいボリュームだったようだ。
『記憶に残る列車シリーズ 特急大百科 〜東日本・関東編〜』
ナレーション:宮島咲良
音楽:羽岡佳(烈車戦隊トッキュウジャーBGMより)
制作:トムス・フォト
協力:鉄道企画
発売元:日本コロムビア