徳島で本場の阿波おどりに出会い心躍る

101102_02_04.jpg
橋のたもとや郵便ポスト、
地面などいたるところに
阿波踊りのシンボルが施されています
友人の結婚式に招待され、行ってきました徳島県。徳島県といえば、阿波踊りですよね!
「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らなソンソン!」という掛け声を思い出さずにはいられません。

毎年8月12日?15日に開催される徳島市の阿波踊りは、県外からの観光客が130万人を超えるほどで、大盛況のお祭りなのだとか。今回は残念ながら時期がずれているので、阿波踊りを見ることはできないな?と諦めていましたが、なんと一年を通して阿波踊りが楽しめる施設があるというじゃありませんか。そこで、いまだかつて阿波踊りを踊ったことがないという驚きの発言をした徳島県民の友人とともにその施設に足を運びました。

「阿波踊り会館」では365日、古風な踊りや現代の踊りを交えた阿波踊りを見学することができ「毎日踊る阿波踊り」を実践していて、阿波踊りの歴史や真髄をわかりやすく教えてくださいます。基本は二拍子の阿波踊り、男踊りは振りも大きく力強く自由な印象で、女踊りは深くかぶった網笠に高らかに天に伸ばした手の動きや細やかな足使いが、見習いたいぐらいに色っぽい。女性の掛け声「ヤットサーヤットサー」が心地よく耳に響き、ときを忘れて見とれてしまうほどしなやかに踊ります。ハスキーボイスな私は踊り手になることができないのだろうか……とさえ思うほどの美しく高らかな声。三味線や太鼓、カネの音に乗って「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」という声の迫力にも圧倒されます。

101102_02_01.jpg
阿波踊りには現代の踊りや
古風な踊りのほか、
さまざまなスタイルがあります
101102_02_02.jpg
男性の踊りは力強く女性はしなやか。
時間を忘れて見入ってしまいます
101102_02_03.jpg
公演の最後には演者さんと一緒に踊る
阿波踊り体験へ参加しましょう!
最初の説明で公演の後に阿波踊り体験ができるとのことでしたが、「前に出て踊るなんて恥ずかしい」と思っていた気持ちはどこへやら、確実に踊りたくなってくるから阿波踊りパワー、恐るべし。素晴らしいパフォーマンスに見学者のボルテージも急上昇し、たくさんの人が踊ってみたいと舞台に出てきました。輪になってレクチャーを受け、いざ阿波踊りを体験してみると3分も踊っていないのに脇から汗が出て、意気揚々と高らかにあげた手も疲れ、次第に顔の前に下がってくる始末……。男性は腰を落とし、ゆっくりと表現する踊りもあり、思っていた以上に体力を使うということを体感。つい、阿波踊りに感動し、阿波踊りの素晴らしさを翌日の結婚式で徳島県民に熱く語ってしまったのはいうまでもありません。

101102_02_05.jpg
生卵と甘辛い豚バラ肉が入った徳島ラーメン。
「肉玉」とライスの炭水化物セットです
踊りのあとはご当地名物、徳島ラーメン! 徳島ラーメンはスープの色が茶色で濃く、生卵を入れることで有名で、今までには食べたことのないタイプのラーメン。チャーシューの代わりに甘辛く煮込んだ豚バラ肉がトッピングされています。味付けの濃いラーメンを、おかずとしてとらえているからか、徳島ラーメンは白ご飯とセットでいただくのが通の食べ方なのだとか。ご飯とセットなところは、大阪のお好み焼きとご飯の関係にもあい通じるものがあるなと無理やり結び付けたりして。

来年の夏は阿波踊りを見学するために徳島へ! そして踊る阿呆になりたいと思います。