「カバ」は「バカ」でなく、そして「バカ」は「カバ」でない

山手線などJR東日本の一部車両で視聴することができる「トレインチャンネル」。そこでの脳トレの番組で、“目に入った文字を逆から音読する” というのがあった。

「あそびすと」ならば「とすびそあ」。いま文字を打つのも戸惑ったところを考えると、なるほど役に立つかもしれない。ちなみに「山本山」はもちろん「まやともまや」。「イカ食べたかい」は「イカ食べたかい」であり、「イカ食べたいか」は「貝食べたかい」である。


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さて、これらを逆から読むのではなく、逆から聞いたらどうなるか。カセットテープに吹き込んだ「カバ」をテープを逆回しにして聞いてみると、想定通りに「バカ」になるでしょうか。

答えは否。「カバ」は「暴く」になり、そして「バカ」ならば「あ、カブ」と聞こえてくるのである。逆も同じ。「あ、カブ」なら逆回しで「バカ」となる。

法則は、「ローマ字綴りで逆から読む」である。つまりカバ「kaba」、バカ「baka」で、どちらも後ろのaから読んだように聞こえるわけだ。逆から“ツィボサ”と聞こえたら「あそびすと」、“「海女よ」とママ言い”だったら「山本山」、である。