ああ、先日までのオリンピック、本当に気分の高揚する日々でした。
大会中、勝手に"妖精さん"と名付けて呼んでいたジョニー・ウィアー選手。
花冠をこんなにも喜んでつける25歳男子も珍しい
などと言って、私の関心はフィギュアスケートにしかないんですが。えへへ。何しろ我らがチームジャパンには(浅田)真央ちゃんもミキティ(安藤美姫)もいるし、鈴木明子選手も表情豊かで本当にチャーミング。鈴木選手の演技はヨーロピアンにとても受けるタイプだと思います。BBCのコメンテーターったら、彼女がジャンプの着氷でやや姿勢を崩すやいなや
「踏ん張って! 良い子だ! いけいけー!」(Hold onto it! Good girl! Fight, fight, fight!!)
なんてエールを送っていましたから。
一方、鈴木選手よりも年下ではあるけれど大人っぽいミキティには「Very well done, young lady.」(よくやったね)と、レディという単語をいれて労いの言葉をかけていました。日本でもよく聞く「Good job」はアメリカ的な言い方で、イギリス人は「well done」を使うほうが多いです。ウェルダン? いえ、お肉の焼き加減の話ではなくて(笑)。
さて、イギリスはウェールズ暮らしの私はこのたびのオリンピック観戦を英国国営放送・BBCを通してしたわけですが、このBBC、ほぼすべての番組をオンラインにアップして、単発番組はその後1週間、ドラマなどは最終話終了後1週間まで鑑賞できます。
これがその「BBCi Player」のサイト
よってつい数日前までフィギュアスケートを何度も繰り返しみていたところ、今まで知らなかった英語の語彙にたくさん出会ったのです。 その中でも今やマイブーム(笑)となったのが
「スポットオン」(Spot on)です。
あんまり繰り返し使うものだから気になって調べたところ、「狙ったとおり、ぴったり正確である」というような意味でした。これって実はイギリス英語のカジュアルな表現だそうな。
ちなみにこれが「Absolutely spot on!(バッチリ狙い通り!)」な瞬間の真央ちゃん
「(ジャンプの着氷が)決まった!!」
と、コメンテーターが興奮気味に言う瞬間、私も新しいボキャブラリーをしっかり自分のものにしたのでした。
また、真央ちゃんのような選手は「ジャンプが武器」と言われることが多いですが、こういう時には「forte(音楽で使うフォルテです、長所の意味になります)」を使って「Jumping is her forte.」と紹介されていました。
ところで、マイブームの「スポットオン」、私があまりにも気に入って嬉しそうに覚えたことを言うものだから周りのイギリス人も「さ、悠子、最近覚えたの!?」と促し、張り切って「スポットオーン!」と答えると、これでしょ! と私の手帳を差すイギリス人たち……。
ピカソも使ったという伝説の手帳"Moleskin"のスケジュール帳に私が水玉を貼付けました
ち、違います! これはスポット(名詞では円形の点、染みの意)じゃなくて、「polka dot (水玉)」なんです〜!
新ボキャブラリーとの遥かなる出会いの旅は、まだまだ続くのであります……。