芸術三昧な「おじさん」との出会い??


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アラビア、中国、インド、日本語などの言語を
つなぎ合わせて作られた作品

冬季オリンピックが終了し、街中が静まり返っているバンクーバー。暖冬で1カ月ほど早く桜が咲き始め、すでに満開になっているところもあり、春の訪れを感じます。
そんな陽気につられて、多くの観光客や選手、メディア関係者が街中に押し寄せていたためあまり気づかなかった衝撃の(?)バンクーバーアートに出会ってまいりました。

街を歩いていると突然現われる奇妙な(?)物体。ついつい近寄ってしまいたくなる巨大なオブジェや、謎の作品に道行く人は立ち止まり、知らない人同士が作品について語り始めるような楽しい芸術作品が約30点。こちらは2年に一度行われるイベントで、世界各国のアーティストの作品を街のいろんな場所に1年ほど展示したあと、オークションにかけるというプロジェクトになっています。



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笑ってますねぇ……


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レーニンの上に女性として表現されている毛沢東。
意味深です

作品の中には、海沿いに置かれた大きな婚約指輪の像や、よくわからない金属の塊、中には大きなレーニン像の頭上に、女性として造形された毛沢東首席がバランス棒を持って乗っているという風刺的な要素を込めた作品もありました。
いちばん衝撃的だった作品は、海岸近くにある「笑うおじさん」の集合体。黄金に輝く笑顔のおじさんたちを見たとき、疲れが一瞬で吹き飛んで私も笑顔になりました。上半身裸でいろんなポーズをとっている巨大なおじさんたちは、「幸せの象徴=笑顔」という作者の意図を200%伝えてくれました。


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こんがり焼いたクリームチーズと
クリスピーなウナギはベストマッチ

芸術鑑賞のあとは、腹ごしらえ。
バンクーバーならではの巻き寿司を食べる事にしました。まずは、ブリティッシュコロンビア州のオリジナルの寿司「BCロール」。具にカリカリに焼いた鮭の皮と飛び子が入った香ばしい一品。
さらにはオリンピックで活躍した日本フィギュア選手をイメージしたロールも。浅田真央ちゃんの「真央ロール」は形がハートで見た目も可愛く、2種類のサーモンが味を和らげます。織田信成選手の「信成ロール」はウナギの天ぷらの上に乗ったクリームチーズをこんがり焼いたもので、味も個性的で病みつきになる一品。


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浅田真央ちゃんの好きな具材だけで巻いた「真央ロール」


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鮭の皮がパリっとしていて香ばしいBC州発祥のBCロール

日本では「ロール」は寿司ではないという人もいますが、バンクーバーでは人気の寿司メニューです。見た目も美しく味のバランスも絶妙でおいしい! 食の芸術作品といっても過言ではありません。