バレンタインチョコはベルギーの味

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本店の中
バレンタインデーが間近に迫った2月のはじめ、カルガリアン達がこぞって足を運ぶチョコレート専門店がある。その名は「Chocolaterie Bernard Callebaut(ショコラテリー・ベルナルド・カラボー)」。
現在はカナダ西部とアメリカに30店舗あまりの支店をもつこの有名チョコレート店、実はベルギーから移民して来た創業者、ベルナルド・カラボー氏が一代で築き上げたものなのだ。「成功するはずがない」という周りの声にも負けず、家業のベルギーチョコレートをカルガリーから北米に広げたカラボー氏のサスセスストーリーはカルガリアンにはとても有名だ。

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バンクーバーオリンピックのシンボル、
イヌクシュクの形の巨大チョコレート
さて、肝心のチョコレートだが、添加物や香料はいっさい使わず、厳選された原材料だけをベルギーや世界各国から取り寄せるこだわり。種類もホワイトからダーク、トリュフからチョコレートソースまでバラエティーに富む。カウボーイハットやバンクーバー五輪にちなんだスキー選手、アイスホッケーのパック(球)などユニークな形のものも多い。私自身はチョコレートは苦手なのだが、遠くに住む友達や家族に一度おみやげに買っていったら、その後何度もリクエストされるはめになった。この高級チョコレート、かなり後を引く味らしい。

今回はせっかく本店まで来たのだからと、お店に併設されている工場を見学してきた。映画『チャーリーとチョコレート工場』と比べるとかなりこじんまりとした工場の中で、10人前後の人々が色とりどり、大小様々なチョコレートを溶かしたり、型取ったり、丸めたりと忙しい。手作りの部分が意外に多いのには感心した。

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工場の中のミルクチョコレート溶解機
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チョコレートを手作業で丸める
後ろにあるのは巨大うさぎチョコ?
本店にだけ併設されている小さなカフェでは、ホットチョコレートやチョコレートアイスクリームもいただける。友達にアイスクリームが絶品と聞いていたが、外の寒さにホットチョコレートをオーダー。ミルクチョコレートとダークチョコレートの微妙な割合がほどよい甘さと苦さを醸し出していて、チョコレート嫌いの私にもおいしい。寒いカルガリーの冬にはぴったりの飲み物だ。

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ホットチョコレートは
クッキーにしみ込ませて食べるとまたおいしい
満足して思わず帰路につきそうになったが、ここに来たいちばんの理由、主人へのチョコレートを忘れてはならない! ということで、ダークチョコレートセット、一箱35ドルをゲット。カナダでは日本のように女性が男性にチョコレートをあげるという一方的な習慣がなく、恋人や夫婦がプレゼントを交換しあったり、男性が女性をディナーに連れて行ったりするのが基本。お店にいる間も女性客が35%、男性客が65%くらいの割合だった。

さあて、我が家の大の甘党のだんな様、辛党の私にいったい何をくれるのかな……。