ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル

100107_02_01.jpg
フランスから クリスマスマーケットがやってきた
12月11日から25日、有楽町の国際フォーラムにてストラスブール(フランス北東部)のクリスマスマーケットが開催されていると耳にし、さっそく行ってみた。

100107_02_02.jpg
サンタさんもフランスより?来訪
日本ではさすがになじみがない話なのだが、カトリックの国では本物のモミの木がいたるところで切り売りされ、そしてツリーのオーナメントをはじめ、手作りのクリスマス用のお菓子やハチミツが大きな瓶で売られているクリスマスマーケットがある。そのスタンドではアツアツのじゃがいもやホットドッグなどをホットワインと一緒に楽しむこともできる。そんな東京にはないクリスマスマーケットが開催されるとあっては駆けつけないわけにはいかない。

100107_02_03.jpg
ノスタルジックなメリーゴーランド
さて、今回、クリスマスマーケット開催の元になったストラスブールは、ドイツ語で「街道の街」という意味を持つ。名前の通り交通の要所として栄え、2000年もの歴史を持つこの街では、400年も前からクリスマスの風物詩であるクリスマスマーケット(マルシェ・ド・ノエル)が盛んで、現在は毎年200万人以上が訪れている。コウノトリを街のシンボルとし、ノートルダム大聖堂や、伝統的な建築の並ぶプチット=フランス地区はユネスコ世界遺産に登録さるなど、観光名所も多く存在している。

100107_02_04.jpg
日本初のクリスマスマーケットは大盛況!
今回の日本登場はフランス国外では初。嬉しさと期待いっぱいで到着すると……
さすが!
まさにヨーロッパのクリスマスマーケットだ。オーストリアを離れて1年も経っていないのに妙な懐かしさが込み上げてくる。
さっそく会場をのぞいてみると、特にフランスチーズコーナーや、ワインのブースは行列ができている。ホットワインといえば赤ワインがおなじみながら、こちらのベースは白ワイン。そこに本場のハチミツ職人がスパイスとブレンドしたハチミツを入れてある。この逸品を飲みながら冷やかすのがまた楽しい。
子供たちは場内に設置されたメリーゴーランドに乗って嬉しそうだ。本場さながら、フランス人がクリスマス用のパンをその場で焼いていたり、木製のオーナメントの説明をしていたりで、まるで気分はヨーロッパ。

100107_02_05.jpg
ストラスブールのシンボル「コウノトリ」も販売中
暮れは暖冬傾向だったこともあって、外のベンチでタルトや田舎風のポテトのオーブン焼きなどを買って食べている人も多い。日本の人たちにはどういう風にマーケットが映るのだろう? 私にとってはクリスマスには欠かせない小屋がいくつも建ち並ぶマーケットは見ていて恋しくなる……。
寒くない東京。やっぱりそれだとあまりクリスマス気分を感じないわけだが、それはそれ。遠くフランスのマーケットを大いに楽しんだ午後だった。