オリンピック聖火リレーと冬のパワーランチ        ――冬のカナダスペシャル第2夜――

091222_02_01.jpg 2010年2月、バンクーバー冬季オリンピック&パラリンピックが開催される。カナダにいながらも遠いよその国の出来事のような気がしていたのだが、いよいよ聖火リレーがオタワ地方に到着、なんとなく盛り上がって来た……ような気がする。

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ボランティアは辛い? 
寒いなか、ご苦労さまなことです
聖火は、実は10月30日にカナダに到着していたのだが、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリアを出発後、カナダ国内をあっちの町、こっちの村とまわり、大会が始まる頃にまたバンクーバー戻りという長丁場のリレーになっているんだそうな。なるべく多くのカナダ人ランナーを走らせ、国民にアピールする作戦なのだろう。オタワには2週間ほど前に到着、その後はプレスコット・ラッセル地方の田舎町を巡回、トロント方面へ抜けて行った。
ランナーが待機している間、住民との記念撮影会があったり、軽くウオーミングアップがあったり。そのうち、スポンサーの派手なトラック数台が到着し、続けて緊張した面持ちの大会関係者が車から降りて来た。何ごとだろうと思ったら、聖火そのものをランタンで運んで来たのだった。トーチに着火、そしてランナーは走り去って行った(早っ!)。行く先々で歓迎され、どんどん気持ちが盛り上がって行く……ことを祈る。
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これが「聖火」です
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ランナーだけでなく、伴走者も同行。
沿道から声援が飛ぶ
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こちらスパゲティー・キャセロール
(早っ!)聖火を見送った後、あまりの寒さにレストランに駆け込んだ。この地方の特徴的料理を食べたいとリクエストして、勧められたのがお馴染みのプーティーン。太めのフレンチフライに、肉の焼き汁で作ったソースをかけて、チーズをのせたもの。プーティーンといえば、ケベック州が本場だが、ここは仏系アカディアンのコミュニティーだから、やっぱり食べるんだな、これが。
そしてもうひと皿は、スパゲティー・キャセロール。要するにスパゲティーのチーズのせオーブン焼きだが、これはウマい! 091222_02_06.jpg
プーティーンは
仏系コミュニティーに必須
濃厚なトマトソースがからまったスパゲティーに、サラミ、どーっさりのチーズ、ペパロニが乗っている。 熱々のチーズは最高だが、プーティーンもスパゲティーも、どちらも炭水化物ではないか……。しかも、かなり油っぽくて高カロリーっぽい。翌日までどーんとお腹に残りそうだが、寒さに勝つには食べるしかない。

10月から翌年4月までが事実上の冬というオタワ地方、真冬の体感温度はマイナス30度という日が何日もある。腹持ちよく、速攻でエネルギーにもなり、高滋養高カロリーのこういった食事は、極寒の地に不可欠な食べ物なのだろう。
意外と美味しかった、アカディアンの町のパワーランチ。元気が欲しいときに、また食べに行こうと思う。