実家のある北海道にてジンギスカンのお祭りがあると聞き、わくわくしながら向かった。
北海道で育ったこともあり、子供のころから食べ親しみ、大人になって北海道を離れても、家の近くにジンギスカン店が開店すれば訪れ、食べたくなれば実家からお取り寄せ……。わたしにとってジンギスカンはまさにソウルフードなのだ。
晴天の下で行なわれた
『ジンギスカン王国・たきかわ夏まつり』 今回そのジンギスカンのお祭りが開かれた場所は、札幌から車で1時間ほどの滝川という街。
お祭りのタイトルは『ジンギスカン王国・たきかわ夏まつり』。
ジンギスカンには、焼いてからタレをつけて食べるジンギスカンと、生肉をあらかじめタレに漬け込んである「味付けジンギスカン」とがある。
この街は“味付けジンギスカン発祥の地”なのだとか。そう、発祥の地。まさに『ジンギスカン王国』の名にふさわしい滝川なのであった。
味付けジンギスカンのいちばんの魅力は、リンゴやタマネギ等の果汁たっぷりの甘辛いタレに漬け込んであるのでお肉がジューシーで柔らかいこと。さらに、一緒に焼く野菜にもたれの旨みが絶妙にしみ込んでいるのも嬉しい。少々前に全国で流行ったジンギスカンとはひと味違うおいしさだ。
おいしそうに焼き上がっていく“味付けジンギスカン 今回は、地元・滝川の人気店が軒を連ね出店し、好きなお店のお肉を好きなだけ食べられるという画期的なお祭りである。各店、屋台風のテントでジンギスカン職人さん達が、いっしょうけんめい焼いてくれるなか……
さぁ! 各店のジンギスカンの味くらべ。
せっかくなので、すべてのお店の味を制覇しようと、すでに出来ている列に参加してみる。
多少の並び時間は覚悟していたが、想像以上の行列。中には1時間以上並ぶお店もある。幸か不幸かカンカン照りの炎天下の下を見渡すと、、ビール片手に並ぶお父さん、飲食スペースのテーブルでそれを待つ家族、そんな光景があちらこちらに広がっていた。
たれの染みた野菜と一緒にさあ召し上がれ そこまで待ちに待っていただくお肉は美味しさも倍増ってモンでしょう。結果、4店舗のお肉を堪能し満腹……。不飽和脂肪酸(=DHAなど)たっぷりで、美容にも健康にも良い羊肉。食べすぎも、時に必要です。
ジンギスカンの他にも北海道産の小麦“はるゆたか”で作ったラーメンや、手打ち蕎麦などが縁日に並ぶ。随所で配っているうちわを、来場者たちが仰いでいる姿もまた、夏まつりらしさを引き立てた。
北海道の食文化であるジンギスカンを全道、全国に発信する目的で始められたこのお祭りも、今年で5回目。
ジンギスカンの臭みが苦手な方や、“味付け”未経験者にはぜひためしていただきたい、この食べ方。ぜひともお試しのうえ、来年行なわれるだろう6回目は『王国』へおいでませ。