ルーム

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部屋(ルーム)に閉じ込められた母子。脱出を試みる二人に、世界が投げかけた表情とは――!?本年度アカデミー賞では(作品賞・監督賞・主演女優賞・脚色賞)主要4部門にノミネートされ主演女優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門では作品賞ノミネート、そして主演女優賞受賞。他にも各国の映画賞を総なめにしている、魂を打つ異色の感動ドラマ。

ママ(ブリー・ラーソン)とジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、狭い部屋に二人きりで暮らしている。キッチンもベッドもお風呂もあるが、二人で暮らすにはとにかく狭い。だが、5歳になったばかりの小さなジャックにとってはそれがフツウのこと。狭いだなんて感じたこともない。大好きなママがいつも一緒にいてくれるから、それだけでいいのだ。そんなある日、二人は部屋からの脱出を試みる……。

Room1603_02.jpg 私たちの大多数は、「開かれた世界」に生まれた。「世界」へは何もかも自由にアクセスできるわけではないが、少なくとも「閉ざされた部屋」ではない。だが、鏡がなければ自身の顔が見えないように、「世界」の内側にいたままでは、本当の「世界」の姿がわからない。しかし、ジャックは「世界」の外側にいた。「世界」の外側であるところの「部屋」が彼のすべてだった。だからこそ、「世界」は彼にとって新鮮だったし、と同時に、すべてが奇妙に映る。「部屋」とは何もかもが違いすぎるのだ。

かくして、私たちはジャックの目を通して「世界」を知ることができる。外側から客観的に見た「世界」の姿を初めて知るのだ。これは感動的なドラマなだけで終わることなんて到底できない作品だ。本作は、私たちの胸に「革命」の旗を突き刺してくれる、鋭い切っ先なのだ。

原作・脚本:エマ・ドナヒュー『部屋』(講談社)
監督:レニー・アブラハムソン(『FRANK-フランク-』)
出演:ブリー・ラーソン(『ショート・ターム』)、ジェイコブ・トレンブレイ(『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』)、ジョアン・アレン(『ニクソン』、『きみに読む物語』、『ボーン・スプレマシー』)、ウィリアム・H・メイシー(『ファーゴ』、『マグノリア』、『インランド・エンパイア』)、ショーン・ブリジャース(『ネル』、『砂上の法廷』)
配給:ギャガ
公開:4月8日(金)、TOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズシャンテ他 全国順次ロードショー
公式サイト:http://gaga.ne.jp/room/

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