【晩春は湖】スケールの大きさを感じる「タージレイクパレス」

「レイクパレス」という名の通り、18世紀に藩王(マハラーナ)ジャガット・シン二世の避暑地として1746年に建てられた宮殿を改装して造られました。湖上に浮かぶ宮殿ホテルは80年代、映画『007 オクトパシー』でロケーションになった場所です。
映画を見て以来、将来絶対に来てみたいと強い願望を持っていました。だから親友と女二人旅でインドジャイプール州への旅の最後、ハイライトに選んだのがこのタージレイクパレスです。


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世界中の人を魅了し続けている「タージレイクパレス」

今回の旅でずっとお世話になったドライバーは
「ここで君たちは降りるんだ。宿泊者だけがここからボートで向こう岸にあるホテルへ渡れるよ。Have a nice time!」
ウィンクしてお別れしました。ワクワクときめく乙女の私たち(!)は、足取りも軽く向こう岸へ渡るボートを待つためにベンチに座りました。宿泊客だけがボートでホテルまで渡り、そこでチェックインが出来るというシステムです。
とうとう来たのです!完璧な青空の中、湖に真っ白いレイクパレスが浮かんでいました。歓喜のあまり気を失わないように用心してボートに乗ると、救命胴衣を着用するように言われて「ハハハ〜泳げますよ」とは言ったものの、義務づけられているのだそうです。


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船着き場。ここからホテル行きのボートが出る

つい先ほどまでの街中の喧噪は嘘だったの? ここはどこ? おとぎの国って存在したのね? と、私は頬をつねりたくなりました。あっという間に向こう岸につきました。日よけ用の傘をさしたホテルの従業員が仰々しくご挨拶。
引きつった作り笑いを浮かべてロビーに入ろうとしたら、上からバラの花のシャワーが。二人で感激しまくりです。
世界中のセレブを魅了した白亜のホテル! スタッフのお姉さんがホテルの中をくまなく案内してくれました。
夜はラジャスターンの踊り&音楽のイベントにも参加しました。ワインを1本空けたあと、ラジャスターン州の郷土料理をゆっくり時間をかけて楽しみました。
最後の夜ということで2本目の「サトリ」というインド産の赤ワインを開けました。デリーでは味わえない郷土料理を選んでいたので、本場だけあってう〜んと唸る美味しさ、ピリ辛さ。料理長も自ら各テーブルを回ってご挨拶。


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ボートでは救命胴衣をつけたスタッフが同行

ホテルの部屋へ戻ると、窓から夜のピチョーラー湖のはす向かいにある「シティパレス」という宮殿が美しくライトアップされていました。しばし感動して見ていましたが、睡魔に負けてとうとう眠りにつく事にしました。さすがにワイン2本は堪えたね。そして10日間の長旅最終日だったからでしょう。本当は二人でまた桟橋まで歩こうかと思ったのですが。
彼女もやはり旅の最後の日で疲れが出たのか、ホテルに満足しきったのかで服を着たままベッドの上に寝てしまったので、布団だけはそっとかけてあげました。


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湖を眺めながらの朝食は至福の時