お米は生きている

みなさんのお家にあるお米は生きていることをご存じですか?
私たち日本人の主食であるお米(玄米)は水につけておくと芽がでてきます。生命力の塊として生きているものを体に取り入れているのです。
これだけの生命力なら玄米でいただきたいもの。
けれども、これからの暑くなってくる季節にもちもちとした玄米は重く感じがちになります。そんなとき、私は少し精米した5分搗きや7分搗きに赤米や黒米などをブレンドし、炊いています。赤米や黒米は古代米といわれ、野生種の遺伝子が受け継がれています(品種改良も進み、古代の品種じゃないものもあります)。

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お米を水に漬けると、このように発芽します
ここのところダイエットブームで、糖質制限=お米を食べないといったことが目立ちます。
長い歴史の中で日本人が食べてきたお米は、どんなものよりも今まで元気に生きてこられたものだということを理解しておく必要があるのではないでしょうか。
稲は日本の風土に合った作物で、稲作は伝統文化そのもの。けれども、どのように育っているのか知らない人も多いのでは? 2014年10月のこのコーナーに記載していますので、改めて読んでみてください。
お米はそのままご飯としていただくのが一般的ですが、麹菌を繁殖させた『米こうじ』を利用し、日本酒やみりん、米味噌や米酢など昔ながらの伝統食を作ることもあります。
また和菓子では白玉粉や道明寺粉、上新粉やもち粉などお米からできた粉を加工し、造られているものがほとんどですね。精米した際に出る糠にしても、糠漬け、筍の灰汁とり、さらには米ぬかエキス配合の化粧品まで使われ捨てるところがない。

お米を食べないなんてもったいない! 季節に合わせ上手なお米生活をしましょう。

精米されたお米を買うときは精米日をチェック! 冷暗所で保管しないと酸化も進み、美味しさもダウンしてしまうのでご注意を。
お米屋さんで購入すれば、その場で好みに精米してくれます。これまでよりさっぱりしたお米や、甘味が強いお米など、アドバイスをもらえるのもお米屋さんならでは。
相性の良いお米屋さんを探してみてくださいね。

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