ハレとケのごはん

ハレ=年中行事やお祭りなど非日常。
ケ=普段の生活、日常。

そのように食事を感じながらいただいていますか?
ハレのご飯は豪華でその時間が満ち足りて心から弾むようなもの。
ケのご飯はシンプルだけど、自分の体を作ったり整えたりしてくれる大切なもの。
私はそんなふうに感じて日々の食事をいただいています。

街中にケーキやチキンで溢れかえったクリスマスから一転、お節料理へと変化していく年末は、忘年会なども重なり日々ご馳走の毎日。
どこもここも同じように宣伝して、あの残ったチキンやケーキはどこにいくのだろうといつも違和感を感じます。どんなものも簡単に手に入ったものと苦労したものでは大事にする気持ちが違います。チキンは鳥の命をいただいて、丸ごときちんといただく。
ケーキだって、苺の命や本来は子供に与える牛のミルクをいただいて作っているのですから、そう簡単に処分はできません。チョコレートを使っているものはカカオ農園で多くの子供たちが休みも賃金もなしに働かせられるという深刻な問題を抱えているものだったり……。

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“ハレの場”お正月の食事といえばお節料理
また、パッケージ化されたものが増え、日持ちがするように添加物や保存料、見栄えのための着色料など今の日本の氾濫した食事に対する意識の低さに悲しくなることもあります。この食べ物に対するお祭り的な興奮はどこか満たされていない感情や環境などの穴埋めのように感じてなりません。それは簡単に買ってきた食事では埋められないのです。

せっかくのハレの食事こそ、心を込めて時間を使い、丁寧に作ったものを家族や友人と団欒しながら時を過ごす。これこそハレの意味だと思います。
次のハレの食事はお節料理。最近は買う人と家庭で作る人と両極に分かれているようです。それぞれ詰める食材の意味は調べたらすぐにわかる時代です。
昆布巻きにはこんな意味があるんだってー、などと言いながら家族でお節を作って囲み、日本古来からの伝統を後世に教え伝え文化を守っていくことも大切ですね。

それまで、ケのご飯をいただき宴会疲れを養い風邪に強く晴れやかな新年をお迎えしましょう。

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