台所をあずかる主婦としては、市場はとっても気になる存在です。一応大なり小なりコロニー(居住区)内には市場が存在するし、毎朝のように野菜や果物を積んだリヤカーが家の前の通りに売りに来ます。だからデリーの市民ってあまりスーパーで野菜など買わない人が多いのです。
南デリーにあるI.N.A.マーケットは“デリーの台所”と言われる規模の最大級のマーケットです。
家から近い事もあり、電車を使って行く事が出来ます。年中無休で助かります。
“デリーの台所”I.N.A.マーケット我が家は肉食の愛犬がいるので肉は欠かせませんが、困った事に宗教上の問題で神聖なる牛は売られておらず、滅多に食べられません。では何があるのか?というと、鶏と羊です。イスラム教徒も多いインドでは豚が御法度です。結局鶏ということになり、店に行くと威勢のいい兄さんがニコニコ顔で私にそこらを飛び跳ねているニワトリを選ばせます。毛をむしってからぶった切りするのは見たくないので、野菜売り場を回ったり、魚屋を見ていたりして戻ると、ぶった切られた鶏はビニール袋の中でまだほんわりと暖かさを残したまま解体されています。
鶏や羊がメインの肉屋さん有名なタンドリーチキン、バターチキン、チキンマサラなど、一口大の鶏肉を使うのでそういう切り方をしてくれます。ローストチキンの時は1羽まるごと使うこともありますが。
市場では、魚もド派手に積まれていて、南インドの人は魚介類が好きなので結構繁盛しています。マナガツオがお好きなようです。フィッシュカレーもいいし、日本人のダンナさまは矢張り味噌で煮たり、ただ焼いて大根おろしと醤油がお好きなようです。
ド派手なディスプレイの魚屋さん夏の元気のもとはやはり新鮮なフルーツでしょうか? パパイヤもマンゴもザクロも安く手に入るのが嬉しいことです。私はあまりパパイヤを好きではないのですが医者に勧められて食べさせせられています。マンゴはマンゴラッシーにします。カレーとの相性はバッチリ!
オクラのカレーもインド人が好んで食べますし、先日インドの家庭でレンコン入りのカレーが出て驚きました。薬膳としてのスパイスもI.N.A.マーケットでは揃うし、外国からの輸入品や東南アジア、日本の食材もあり重宝しているマーケットです。