穂高屏風岩東壁雲稜ルート。なまじな覚悟をはるかに超えて!!!

いやー、大変とは予想していたけれど、予想をはるかに超えてスゴかった〜!!

9月8日、下記高地から横尾、2時間。
どうしてこう、皆歩くの早いかな〜!雨降ってるっちゅうのに〜!!
途中で止んだからよかったけどね〜

9月9日早朝、ってか深夜?2時起床、3時出発。
横尾山荘の前の橋を渡り15分ほど歩いた辺りから、河原へ降りて渡渉。思わず武者震い。真っ暗で聴覚が敏感になっていると川音ばかりがやけに大きく響く。
一歩一歩川底を足で確かめながら歩く。3、4歩も進むと、もうただただ闇と水と川音の真っただ中で怖いのと不安で押しつぶされそうになる。

あッ!
す、す滑った!
ぬるぬるした石に乗ったら滑ってこけた。
まあね、濡れてもいいような構えのいでたちだけどさ。男性陣はノーパン、まっぱの上に雨具。女性陣は「パンツぐらいははこうよ」、でもブラは外して、上半身裸に雨具。靴下は脱いで、滑らないように靴は履いて。

こけて水に浸かったけど、ハーネスが水の浸入を防いでくれて、体は案外濡れなかった。汗かいたかな?程度のパンツの濡れ具合だったから、岸にたどり着いて、そのまま衣服を付けた。真っ暗だったからいいようなものの、「全裸の男女が河原で何やっとんね」な図だわよ!
   datin130918_04.jpg 下部岸壁の基部に着いて、ちょい朝飯したり登攀準備していたら、ちょうど明るくなってきた。張り切って登攀開始!
が、である…
昨日1日雨が降ったのだからして、最初から岩が濡れてんよ。
「イタタッ!」
と叫んだのは私ではなく、3 rdの御仁。  
最初の3手目ぐらいで、思いもかけないオッコチやっちゃったのだ。サードの人の上に私が落!「ご、ご、ごめんなさい〜!!」
こともあろうに、その2手ほど後も滑った。そして顎打った。前歯ぶつけた。先っちょ欠けた。あらら〜(泣)

datin130918_02.jpg 「ここからが本番よ」
何ピッチか上がったテラスからそそり立つのぺッとした岸壁。屏風岩だ。
必死過ぎて、写真撮る場合でもなく、何ピッチ目の絵柄だか記憶もおぼつかない。
ので、photoes by Shinohara をjpg番号順に、どぞ!!!

datin130918_03.jpg 前週に小川山で人工登攀の練習をして、「そこそこやれんじゃん!」感慨を持てたのは何だったか?ぐらいテンパった。
どこもかしこも濡れ濡れで、ほんとうならフリーで行けるところもアブミを出す。ピンの間がやたらに遠い気がする!
やっぱ、日本屈指の岩壁代表格のことはある。登攀に力を使い果たした私には、最終点から頭までの藪こぎもどきが辛くて辛くて。足上がんないのよ。
「コダマさん、上がってください」
足が止まりそうになると、すかさず篠原さんの叱咤が飛ぶ。

足場が濡れて悪く、手間取ったのと、最後の歩きが思いの外時間がかかったこと、日没後の下山で普段よりスピードが出なかったりで、涸沢小屋に着いたら夕方8時だった。朝の3時から17時間行動になった。
くたくた〜

ちゃんちゃん!!!

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