ブラバン甲子園

灼熱の夏がやって参りました。そんな暑さの中、前回告知させていただいた3人展「Katz Pet Pan」へお越しくだすった皆様へは心より感謝申しあげます。

いらした方に豊かな幸せが訪れますように。来られなかった方々が今度トイレに入ったときには紙が切れていますように。合わせてお祈り申しあげます。二つ目は嘘です。すみません。

さて、そんな猛暑の中、今年もやってますね甲子園。阪神―巨人戦……ではなくて高校野球ですが、あんなところで二時間以上あんな事やっていたらワシらなら溶けてしまうこと保証済。若いってすばらしい。観客席の応援団や親御さん達が熱中症にならず、無事に会期を終えますようこちらもお祈りしておりますが。

ところで毎度アレを目の端で眺めていて気になるのが応援団・ブラスバンドによる吹奏楽の曲目。あのー、どの高校もわりと同じ曲を演奏しますよね。なんか理由があるんだろうか?

今回はブラバン甲子園のお話です。

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今回は「豚ロースのペッパー焼」。
ビタミン豊富な豚肉は夏バテ防止にもなりますよ

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だいたい共通して耳に馴染んでいるのは

・狙いうち(山本リンダ)
・宇宙戦艦ヤマト
・タッチ
・エル・クンバンチェロ
・ロッキーのテーマ
・サウスポー(ピンクレディ)
・暴れん坊将軍
・すきすきソング(ひみつのアッコちゃん エンディングテーマ)
・We Will Rock You(Queen)
・ハイサイおじさん
・ポパイ・ザ・セーラーマン

あたりでしょうか。「ドカーンと一発、やってみようよ」なんてのもありますね。
もっとたくさんあるけれど、パッと思いつくのはこれくらい。古いアニメ主題歌が多いのは指導する年代のせいか、あるいは「伝統」として根付いているのか。

まぁいずれにせよどこの高校も似たような選曲になるのはおそらく楽譜が市販されてるんでしょう。練習しなくちゃならないから当然です。CDだって出てるかもしれない。

それにしてもそれほど練習をしても所属する高校の野球部が予選で敗退してしまえば甲子園に行くこともできず夏終了、というのが切ない。もちろん純粋にブラバンの演奏大会で競う、ということもあるでしょう。でも「応援」してこそのブラバン。やはり予選、準決勝、決勝と勝ち抜いて甲子園へ行き、一戦でも勝ち続けて欲しいと思うのが人情。そこまで来れば、野球部とブラバンの間にも一種、「絆」のようなものも育まれているにちがいありません。

なんだか楽しそう。「青春」という文字が頭を去来してチョイとばかり羨ましい……ような気もする。「ような気」しかしないのは集団行動が苦手だからで、僕が通っていた高校には軟式野球部しかなかったのでそういう気遣いは無かったけれど、もしあって「全校で応援」なんてことになっていたらさぞや鬱陶しく思ったにちがいないこと容易に想像できます。

当時は「だるい」高校生だったからね(笑) 三無主義(無気力・無関心・無責任)なんて言葉が喧伝された時代でした。今はあるらしいです。予選にも出てるみたい。都立なので2回戦くらいで敗退しているみたいだから、それはまぁいいとして。

そこで思うんですけど「どこの高校でも同じ」、ていうのはどうなんですかね。スコア(楽譜)をおこすのが大変だからでしょうか。中にはなかなか物珍しい選曲の高校もあると聞くものの、だいたいが横一線。いきおい個人的にどうもつまらないなあ、と思ってしまうわけであります。

そこで、新たな選曲をご提案したい。もう誰かやってるだろうけど(面白いからね)こんなのはどうでしょう。クレイジー・キャッツ。「ゴマスリ行進曲」、「大冒険マーチ」あたり絶対に合うと思う。「ザ・ピーナッツ」の「恋のフーガ」を演奏しているんだから「シャボン玉つながり」と考えればアリだ。

歌詞だってほかの楽曲同様「替え歌」にすれば使えるでしょう。たとえばこんな感じ。

球を 打ちましょ 元気に球をね (あ 打て打て)
力まかせに 出放題
ストライク狙って どこでも飛ばす
打てば チームに
あ チョイと あ チョイと 
あ チョイと チョイと チョイと チョイと
点が 来る
あ エライやっちゃ バット振れ 点を取れ ホイホイ
(以上「ゴマスリ行進曲」の節で)

なんてね。どうです。なかなかいいでしょう。

ほかにも特撮系なら「ウルトラセブン」や「ゴジラのテーマ」もいいだろうし、外国へ飛んで「ダース・べーダーのテーマ」なんてのも使えそう。

日本の楽曲ならあの「ワンダーフォーゲル」(くるり)あたりだってアレンジによっちゃ使えるかもしれないし「ガッツだぜ」(ウルフルズ)だって楽しいだろう。

タイトルで探せば「ベースボールは終わらない」(フジファブリック)や「恋のナックルボール」、「Baseball Crazy」(どちらも大瀧詠一)なんて曲もあるけど、実際聴いてみるとこちらは使いにくそうで、決め手はタイトルじゃなくて曲調なんだ、とわかる。当然だけど。

洋楽ロック系なら「Peter Gunn」なんかチャンスに良さそうだし、「I Love Rock’nRoll」(ジョーン・ジェット)や「Rock’n Rock’n Roll PartII」(ゲイリー・グリッターGary Glitter)なんかはMLBでも使われていたんじゃなかったか。どちらも名曲。もっともGary Glitterは本人の素行がアレ(海外で不純異性交遊)なので高校野球にはむかないかもしれないけど。

ああ面白い。こんなのいくらでも出てくる(笑)。
でもやっぱり熱い曲が多いですね。熱い高校球児に熱い曲。ずっと見てたら熱が出そうです。てなわけであんまり暑いのでこんなことで遊んで暑さを紛らわしてみた次第。

かんたんレシピは「豚ロース肉のペッパー焼き」を。片面だけ時間をかけてカリカリに焼いて反対面は軽く火を通す程度にするのがキモの料理です。青ネギのみじん切りを散らして冷たいビールのお供にどうぞ。

d20130813_pic2.jpgというわけで今回は「3人展」の疲れも手伝って軽めにこのくらいで。
次回は8月27日更新予定。うわー、もう夏も終わりですね。早い早い。

【Panjaめも】
●出てた。CD。すごい。
ブラバン!甲子園よりぬきベスト55

●こんなサイトもあります。好きな人、多いんだなぁ。
甲子園ブラバン大全

●Peter Gunn(Blues Brothers)

●ジョーン・ジェット

●ゲイリー・グリッター

●私、あの「まぐまぐ」でメールマガジンを始めました
モリモト・パンジャのおいしい遊び
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