『フランケンウィニー』来日記者会見にティム・バートン監督登場!特別ゲストの、箕輪はるか、中田敦彦、藤森慎吾が加わりサプライズ演出! ビリビリ感電記者会見に〜!!

franken123_01.jpg映画『フランケンウィニー』の12月15日(土)公開に先駆け、ティム・バートン監督とプロデューサーを務めるアリソン・アバッテの二人が来日。12月3日(土)、都内港区のザ・リッツ・カールトン東京にて来日記者会見が行なわれた。
2人の質疑応答に続いて、日本人特別ゲストとして、本作で主人公ヴィクターが通う小学校の生徒役の声優を演じた「ハリセンボン」の箕輪はるかが登場。そして吉本のお笑い芸人養成所NSC出身で、映画の中の“奇妙なクラスメイト”のような先輩後輩関係を続けているという「オリエンタルラジオ」の中田敦彦と藤森慎吾の2人を紹介。その後の思わぬサプライズ演出に監督もビックリのイベントとなった。

franken123_02.jpgMC:ひと言ずつご挨拶をお願いします。
監督:みなさん、本日はありがとうございます。大好きな東京にまた来ることができて嬉しく思います。本作を紹介できることに興奮しております。ぜひ楽しんでいただきたい。
アリソン:日本に来ることが初めてで興奮しています。この映画の感想を早く聞きたいです。
MC:この映画を製作、監督するきっかけは?
監督:子供のころに飼っていた愛犬との関係と想いから出来ている作品です。ペットを通して初めて無償の愛を経験し、この特別な体験を作品にしました。
MC:この作品に関わったきっかけは? 監督とはどのように仕事を進めましたか?
アリソン:きっかけは、『コープスブライド』で一緒に仕事をした後、もうひとつストップモーション作品を制作しようと監督に声をかけていただいたからです。今ならストップモーションアニメの効果を最大限に引き出せるタイミングでもありました。監督のアイデアから始まり、パペットなどを作りこの映画の世界観を築いていきました。バーバンクの70年代の町並みなど、彼のパーソナルな部分も取り込まれています。

franken123_03.jpgMC:これより質疑応答に移ります。
Q:監督は、なぜ1秒間24コマというこの大変なストップモーションアニメを選んだのですか?
監督:この大変な撮影の本当の英雄は、私ではなく、アニメーターたちだと思っています。
Q:“生き返らせる”ということについて監督の考えを聞かせてください。
監督:これはファンタジー映画ですからそうしましたが、実際に飼っていた犬を生き返らせるかといったら“No”ですね。今回、描きたかったのは感情的な気持ちでの絆です。
Q:監督は子供のころ、どんな少年でしたか?また、そのころ夢中になったものは?
監督:怪獣映画が子供のころから大好きで、そういった思いでこの作品は特別なモノになっています。
Q:将来、映画監督や映画の仕事に就きたいと思っている子供たちにメッセージをください。
監督:子供のころからストップモーションアニメなどを作っていたのですが、今は私が子供のころより技術も進歩しているので、製作しやすくなっていると思います。私の時代ですと“スーパー8”の8mmカメラで作りましたが、今ですとプログラムでアニメーションを作れる時代です。一本の映画を作るのはとても忍耐力がいることだと思いますが、やりがいもやはりあります。

franken123_04.jpgQ:アリソンさんからみた、ティム・バートン作品の魅力は?
アリソン:ティムの映画は、一見、奇妙な世界観、ユニークなキャラクターがたくさん登場しますが、中心にあるのは、“温かい心”だと思います。奇妙な見た目のキャラクターでありながら、共感できる人間らしい優しさがあります。今回は、そこに子供たちの自己発見も含まれています。
Q:アリソンさん、ストップモーションアニメの魅力は?
アリソン:ストップモーションアニメは、作り手のビジョンをもっともピュアに表現できる撮影技法だと思います。ティムのように映像作家といわれる監督には非常に向いています。なくなりつつある技法かもしれませんが、もっと作られていくべきだと思います。
Q:監督として楽しいことはなんですか?
監督:コンピュータで内容を観るということではなく、実写のセットのように照明があたっている状態で、素晴らしいアーティストたちがこの作品を作っていることを目の当たりにすることが喜びですね。
Q:キャラクター作りのアイデアはどこからですか?
監督:登場するキャラクターは僕の周りにいた実際の人物を参考にしています。フシギちゃんについては、学校にそういった感じの女の子が何人かいましたので、その子たちからイメージしました。

franken123_05.jpgMC:ここで、サプライズ・ゲストに登場いただきます。日本語版で主人公ヴィクターが通う小学校の生徒役の声優を演じたハリセンボンの箕輪はるかさんの登場です。
箕輪:ナイス・トゥ・ミーチュ〜! ハロー! アイ・アム・アジアンビューティー!(会場笑)
今日は私、ハリセンボンとしてはひとりなんですけど、特別に奇妙なクラスメイトを一緒に連れて来ました。
MC:オリエンタルラジオの中田敦彦さんと藤森慎吾さんです。
藤森:イヤー! ナイス・トゥ・ミーチュ〜! サンキュー!
中田:サンキュー! サンキュー! はるかさんはエドガーに似せるために歯も仕上げて……。
箕輪:これ、前から! 猫背で出っ歯ということで、衣装も合わせました。
藤森:アイ
・アム・アジアンチャラ男!(監督に自己紹介をする藤森)
中田:チャラ男は、英語じゃない!(笑)
MC:学校の中では変わった生徒でしたか?
箕輪:私は存在感がなくて……。
中田:学校(吉本お笑い芸人養成所)で初めてハリセンボンさんにお会いした時のことを憶えてますけど、部屋の隅が暗がりかなって思ったらはるかさんでした。
MC:今回はプレゼントを持ってきていただいたとうかがいましたが……。
藤森:スペシャルなプレゼントです! 映画にちなんだ“禁断の実験”を行ないます。
(映画を観て印象に残ったシーンという感電実験をこの場で行なうことに。実験準備が整い……)
藤森:ウ〜、怖い!
中田:オーケー? オーケー?
藤森:監督! カウントください!!
監督:3―2―1―!!
(バチッと大きな音がなり3人が感電して……)
箕輪:ウァ〜ア〜!
藤森:付いた付いたスパーキー!!
中田:ア〜ア〜ア〜!
三人で:メリークリスマス・スパーキー!!
(イルミネーションが点灯)

franken123_06_b.jpg中田:ベリー・ストロング・エレクトリカル・ショック!!(笑)
藤森:我々は特別な訓練を受けてます!
監督:痛さを伴わせて申し訳ありません!(大成功に会場から拍手)
(その後、フォトセッションが行なわれ……)
MC:最後に監督からメッセージをお願いします。
監督:月曜日の朝から、お集まりいただき、本当にありがとうございました。日本のみなさんにこの映画を楽しんでいただきたいです。
(会場からは大きな拍手がまきおこり、前代未聞の“ビリビリ感電記者会見”は大盛況のうちに幕を閉じた)

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【Story】
小さな街に暮らす、科学が大好きな少年ヴィクター。彼の隣にはいつも、最高の相棒──愛犬のスパーキーがいました。ある日、不幸な事故がスパーキーの命を奪ってしまいます。その死を受け入れられないヴィクターは、科学の授業で習った“電気の実験”を応用して、家族にも内緒でスパーキーを生きかえらせることに…。

つぎはぎだらけの“フラン犬”としてよみがえったスパーキー。しかし、彼は自分が“死んでいること”に気づかぬまま家の外へと出てしまい、その“ありえない姿”をヴィクターのクラスメイトに目撃されてしまいます。そして、ヴィクターのアイデアを知った子供たちは次々にペットや動物をよみがえらせ、やがて街は大混乱に…。