鳴り物入りにて五反田でオープン、そして同店舗の上階に2号店をオープンしたのが1年前……。「あそびすと」でも『HIGEism』でおなじみNOBUさん率いる『原価BAR』が、なんと3号店を11月27日にオープンした。
場所はこれまでの五反田とはひと味違った赤坂の地。それでももちろんこれまでのコンセプト通り、入場料を支払って以後は出てくるお酒お酒がすべて原価にてご提供。伝統ある夜の街、赤坂界隈に新風を吹かせてくれること請け合いだろう。
地下鉄赤坂見附駅から徒歩1分。青山通りを渋谷方面に進み、一ツ木通りへ角のビルが目指すべき場所。地下に降りる階段にはドリンクメニューが貼られているが、それを食い入るように見つめるお客さんが約10分でドーンと10人ほど。訪れた日は開店前夜と言うこともあり「すみません、明日からオープンなのでぜひお出でください」などと筆者がついご案内してしまう。いや、みなさん笑顔で眺めているのはやっぱり嬉しいもんねえ。
気になる店内は……おおお、やはり五反田と比較してもどこなに落ち着いた空気が漂います。二人掛けを中心としながらも、ソファのボックス席もあり、あらかじめセットされている席は40席前後。これなら赤坂での仕事後に二人で傾けるもよし、ちょっとしたパーティにもよしですか。でも盛況時はこの席がすぐに埋まってしまうわけですからね。みなさんご用心。それにしてもカウンター正面にある二人掛けテーブル席のバックにある赤い金網はなかなかハマっています。聞くところによると以前営業していた店の居抜きアイテムだとか。コーポレートカラーの赤にもマッチして、街の雰囲気にもマッチするこの内装。さすが赤坂、レベルが高いですな。
「どうも今日はようこそお越しくださいました」と、ここで登場するのはオーナーであるNOBUさん。それではマイクをお渡ししましょうか。このたびは誠におめでとうございます――
「ありがとうございます。五反田で2店舗、そしてこのたび3号店を赤坂にオープンすることができました。五反田での展開後、当初は神田などでも話が進んでいたのですが、折り合わない面もあったためにここ赤坂が新たな地になったわけです。まあ、品川区の五反田に対して隣の港区というのはいいのではないでしょうか。もちろん今後も渋谷区や目黒区……もちろん東京23区内に関東圏にまでドミナント展開(地域を特定しての出店や営業戦略を指す)していければと考えています。
五反田店との違いですか? 赤坂はテレビ局などもあり、五反田とはまた違った仕事族の街だと思います。それもあり、五反田での営業時間は金曜日のみが午前5時までですが、赤坂では全日午前5時まで(祝祭日月曜のみ23時まで)営業をいたします。なので、テレビ局など時間が遅かったり不定期なみなさんも、ぜひ遊びに来ていただければと思います。それと、高級酒を増やしました。これも街柄を考えてのことですが、五反田店に遊びに来られた方も、ここにしかないお酒がもちろん当店のコンセプトである原価で飲むことができるわけです。赤坂店のお客さんはもちろん、五反田から来られてもそういった楽しみ方ができる。少し離れたことによってそうやって遊べるのも、この3号店の良さになればいいなと思います」
まあまあ、ともかく飲んでいってください、そう促されてカウンターへ。ここで入場料金1500円を払い、まず最初の注文はプレミアムモルツの生ビール190円(五反田はA社の生ビールでしたが、赤坂はS社のお膝元。これもまた楽し)。キューッと開けて、カナディアンウイスキーのカナディアンクラブ90円。それでまたカナディアンのクラウンローヤル120円……。ロックで飲ったら酔っ払ってしまいました。ヤボは承知で出費を確認すると一杯当たり……うわっ、わかっているけれどもやっぱり安っ。
新しい風、確実に吹きます。『原価BAR』赤坂見附店、必ず赤坂に旋風を巻き起こすことだろう。ごちそうさまでした。
■原価BAR(赤坂見附店)
〒141-0031
東京都港区赤坂3-21-17 ASK赤坂B1F
TEL/FAX:03-6441-2574(予約可/分煙なし)
【営業時間】
月〜土:17時〜翌5時(LO 4時)
祝祭日月曜:17時〜23時(LO 22時30分)
その他祝祭日:17時〜翌5時(LO 4時)