ムコ殿、梅雨空の台湾プロ野球で出会った美しすぎるひと振り

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「棒球専車」のバスでいざ天母球状へ!
梅雨の雨も運よく小ぶりになった土曜日の夕方、台北市内唯一の野球場「天母棒球場(ティエンムーバンチョウチャン)」へGOGO。今夜は天母棒球場をホームグラウンドとしている「兄弟象(ブラザー・エレファンツ)」と「統一7-ELEVEn獅(ユニ・セブンイレブン・ライオンズ)」の一戦です。
台湾旅行に行ったのに「故宮博物館」なんかには目もくれずに迷わずプロ野球観戦を選ぶムコ殿。現地の言葉で「棒球(バンチョウ)」と書く台湾プロ野球、前夜の足裏マッサージのせいか足どりも軽い奥さまとともにナイトゲームに出かけてきました。

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市営球場ですがなかなかキレイな天母棒球場です
球場の最寄り駅からは無料シャトルバスが出ているとのこと。駅前で列に並んでいる若者に「対不起(トイプチー)」(「excuse me?」の意)と聞いてみると、「コノバスデス。ニホンジンデスカ?」と日本語でお返事いただきました。
すぐにやってきた「棒球専車」のバスに乗って5分ほどで球場が見えてくると、さっきの彼が「チケットハ250ゲンデス」と教えてくれました。台湾の人はほんとに気遣い屋さんの多いこと。チケットは自由席と指定席の2種類で、指定席の300元でも日本円では900円くらいとすごく得した気分です。

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今日のチケット。
「兄弟象」のチームカラーになっている黄色が鮮やか
ついに来ました台湾プロ野球!
球場に入るとすでに1回の裏、イエローのユニフォームに身を包んだ「兄弟エレファンツ」の攻撃中です。 色鮮やかなユニフォームが、ライトに照らされたスタジアムを駆け回ります。電光掲示板も大きくて見やすいぞ。スタンドはユニフォームを着こんだファンで半分くらい埋まっていてなかなかの盛り上がりです。
そんな勢いに押されて、さっそく台湾ビールを買い込みとエレファンツ側に陣取ったムコ殿。ふと見ると背番号23のユニフォームで応援しているファンが多いことに気がつきます。売店の女性が日本語を話せたので聞いてみると、背番号23番の「彭政閔(ポン・ジェンミン)」選手はエレファンツの4番バッター、さらには台湾野球のスターで、「恰恰(チャチャ)」というニックネームで多くのファンから愛されているとのこと。
そして、ムコ殿は幸運にもそんなスターの輝きを目の当たりにすることになります。

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選手までの距離が近くていいですね。見やすいし。
電光掲示板は「BSO」、
ボール→ストライク→アウトの順で
メジャーリーグスタイル
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「狙い撃ち♪」のメロディーに合わせて
メガホンと手拍子の応援、
なんだか高校野球の応援みたい。
あ、マスコットのエレファント君を発見!
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エレファンツファンは
背番号23を着ている人がとにかく多い!
それは、リードされていたエレファンツが同点に追いついた7回の裏のこと。球場がヒートアップするなか、大声援に後押しされて打席に入った4番の我らがチャチャは初球をフルスイング! 打球は美しいアーチを描いてライトスタンドにIN! やったやった、見事な逆転のツーランホームランです。右バッターの右方向へのホームランは実力がないとできない芸当です。さすが4番!
応援団も「チャチャ!」の大歓声です。ホームランを打った選手がマスコットをスタンドのファンに投げ込むお約束は台湾でも健在でした。試合もそのままエレファンツが9-7で逃げ切り勝ち。いや〜、打撃戦は見ていてじつに気持ちいい。チャチャ、最高!

それにしてもベースボールが「棒球」とはなんとわかりやすい。あなたも台湾に行ったら地元の人に言ってみてください、「我想去棒球(ウォーシァンチュイ バンチョウ)」、「野球行きたい!」って。