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<あー、分不相応、身の程知らず>

 

p99_1.jpg今春のマイベストコレクションはちょっと迷いましたが、マルニでしょうか。プラダの大人で可愛いセットアップは溜め息ものでしたし、D&Gのマリンルックを見るとボーダー好きの血が疼いてしまいます。珍しくニナリッチの可愛くてエレガントなドレスに心引かれたり(いつ何処へ着て行くの?)、バーバリー ブローサムの今すぐ何処へでも着られそうなアイテムの数々に“お財布を持たずに見に行こう”と思ったりですが、どーしても気になるのはマルニ。 このマルニ、小物系はすぐにでも取り入れ易いのですが、洋服は結構難しい気がします。○○の様、と形容し難いこの雰囲気。ナチュラルで モダンで レトロで、大人で 少女で…。なぜか和も感じてしまいます。でも何だか好きなんですね。配色も不思議で魅力的です。こんな色使い出来ません!

で、先日ついに手を出してしまいました。5cmくらいのサークルを繋いだようなミニトップス。前は意外とハードなシップアップで、フードを連想させる立体的な襟がついています。生地感といい形といいウマい! 可愛いいのだけれど微妙なところでカジュアルに舵を切っています。マイリマシタ。“こんなもの買っている場合ではないのだけれどシリーズ”になってしまいました。あーあ、でもこれで良いのです、と思っています。
あーあ、分不相応、身の程知らず。
あーあ、栄養栄養。
本当に良いと思うものは“体験”しなくては。

昨年秋から登場したオーバージレ。人気があって定番となったフワフワチュールストールと同じ生地で出来ています。薄くて肌触りの良いチュールは伸縮性もあり、案外着やすい便利な変身道具。今回はマルニに影響されてインドシルクのサークルを挟み込みました。前回のレースの甘さとはまた違う、フシギカワイの一品となりました。このジレを春コートの下に、パーカーの襟からちらり、Yシャツの上、Tシャツの上に重ねてまだ冷たい春風を切って出掛けよう。