ヤァヤァヤァ!台風がやってきた!!

まだ5月だというのに台風の襲来があった先週末。超大型という触れ込みもあったが、東日本エリアの大雨は、台風よりもそれに刺激された梅雨前線の影響が大きかったとか。なんにしろ梅雨と台風、一緒に来るというのはやはり異常気象な気もいたしますね。

 


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台風発生中。
フィリピンのあたりで生まれ、発達しながら北上します

今回はそんな台風のおはなし。
台風とは、北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海で発生した“熱帯低気圧”が発達したものを指す。この発達の具合で台風なのか否かが決まるのだが、その基準となるのはなんなのだろうか。
台風の脅威を伝える場合、「気圧が920ヘクトパスカル」など気圧の低さがクローズアップされるが、実は気圧は台風の認定に関係がない。もちろん、気圧が低いほうが条件を満たす可能性は高いのだが、極端なことを言えば、高気圧とされることが多い1000ヘクトパスカルを越える台風だって存在しうる(高気圧、低気圧の違いはまたいずれかの回に)。

台風とされる条件、それは「風の強さ」最大風速が10分間平均で34ノット、毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧を台風と呼ぶのである。さらに気象庁では、最大風速が64ノット(毎秒33メートル)から85ノット(毎秒44メートル)未満のものを「強い」、85ノットから105ノット(毎秒54メートル)未満を「非常に強い」、105ノット以上を「猛烈な」、また、風速毎秒15メートルの半径が500キロメートルから800キロメートル以上を「大型(大きい)」、800キロメートル以上を「超大型(非常に大きい)」としており、気象情報ではこれらを組み合わせて表現する。「大型で非常に強い台風○○号は……」などと発表されるわけだ。

なお、台風の勢力が日本列島に接近中や上陸後(ちなみに「台風の上陸」とは、九州・本州・四国・北海道の海岸線に台風の中心が達することを指し、半島を横切った場合など短時間で海上に抜けた場合は「台風の通過」と言う)に段々と弱まっていくのは、エネルギー源である熱帯の暖かい水蒸気が供給されなくなるからである。風速が台風の条件に満たなくなった場合は再び熱帯低気圧、または北部からの寒気によって前線を伴う低気圧となった場合は“温帯低気圧”として、天気図にはそれぞれ“熱低”、“温低”などと記載される。