クライミング・ミラクル ―カリムノス島・ギリシャ編NO.7 ―

12月7日(ODYSSEYエリア)
「なんだか、あっという間の1週間だね〜」
今日はラストデー。カリムノスでの最後のクライミングデーだ。どうにも名残惜しいと思うのは、メンバー誰しも同じだ。
午前中:5b(5.8)、 6a(10a)、 6a+(10b)
午後:5c(5.9)、 6a+(10b)

datin140303_01.jpg 終日頑張って岩場を後にするときには、改めてしみじみ海の青さを胸に収めたり、振り向いて岩の大きさを焼き付けたり、誰かがポツリ「また来たいよね〜」と言うのに、ふむふむとうなづいたり、「また来ようね〜」と相槌を打ったり、ちょっとしんみり…

12月8日
最後の朝食しにホテルから少し歩いたカフェに行く。カリムノス滞在中、毎朝、朝食をしにいったカフェだ。ほんとは我々が島に来た日ぐらいに店をクローズする予定だったところを、我々の滞在日程に合わせて毎朝明けてていたと少し経って知った。
ある朝、我々がカフェに向かって歩いていると、後ろからきた車が我々の横で止まった。窓を開けて「モ〜ニン!」と声をかけてくれたのは、なんとカフェのおかみさんだった。お店と住居が離れたところにあったのだ。つまり、カフェの主とおかみさんは、我々が顔を出す時間に合わせて自宅から車で通勤?!して店を開けて、毎日我々のために朝食を用意してくれていたのだった。
ホテルの前のレストランといい、このカフェといい、シーズン中に島に来ていたら、この島の人たちの人情に、ここまで触れることはなかったかもしれない。

datin140303_02.jpg 朝食を終えてホテルに戻ったら、なんか様子が違う!
キャスター付きの棚はどの台にも海綿がぎっしり。海綿つめ込み?!放題の大きなナイロン網がそこらじゅうごろごろ。
我々が8日間泊まった「ApolloniaHotel」のオーナーは海綿漁師であり、販売業者だったのだ。自分たちが泊まった部屋の下の階の実情を帰る段になって初めて知るという、これもシーズンオフならではだね〜

datin140303_03.jpg コス島への船便出向までの余った時間に、迎えのタクシーに乗り込んでカリムノス島内観光。走りながらタクシードライバーが観光バスガイドよろしくペラペラとあれこれ説明してくれる。 島の反対側は、我々が泊まったり、岩登りしたエリアとは趣を異にしている。言わばこの島のストッカー的役割を担っているらしい。ギリシャや近隣のヨーロッパ諸国で消費される柑橘類の多くを生産しているとかで、たわわに実った果樹園が広がったかと思えば、島の反対側ではついぞ見なかった野菜畑が広がっていたりする。タクシードライバーが「緑が美しいんだ!」「是非案内する」と強く勧めてくれたわけだ。

datin140303_04.jpg ぐるり島を1週して。
「こんどまた来るときは直接電話してくれTatsuo!」
篠原さんとタクシードライバーは携帯番号を交換した。

コス島まで船で渡り、しばしのフライトでもうアテネ。
なんか島でのクライミングな生活がソみたい!

datin140303_05.jpg ご飯食べてホテルの部屋に戻り、カーテンを開けてもうびっくり!目の前にライティングされたパルテノン神殿が!ベッドに入って寝そべりながら、しばらくうっとり神殿を眺めてしまった。

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