めっきり春らしい陽気だけでなく、少しの花冷えで桜は目覚め始める。桜丘の桜も、先週末から一気に花開き始めた。国道246からの景色がピンク一色に染まるのは今週の末あたりだろうか。誰もが心躍るひとときは、もうすぐだ。
華やぐ桜通りから少し離れて線路沿いを行く。線路に面する通りで存在感を放つさまざまな飲食店、ショップなどを眺めつつ裏通りに入ると、多くのお客さんで賑わうカフェの名店がある。それが『SOMA CAFE』。
白と黒を基調にした店内、プロジェクターにて流されるアメリカンニューシネマや洋楽ライヴなど、オシャレ感満載でありながら、満席のランチタイムに多くのお客さんがオーダーしているのは……メンチカツなどの定食。“ランチプレート”などではない、お味噌汁にごはんおかわり自由の、まさに定食だ。
「はい。このお店は今年で12年目になるのですが、そのときからごはんが食べられるカフェとして、オーナーのお母さんがお昼に定食を作っているんですよ。一時期、レストランの方面にイメージを変えたのですが、5年ほど前に再びカフェの方面になっています」
そう教えてくれたのは田中大我さん。もともと田中さんはアルバイトとして働いていたが、その“再びカフェ”と同時期に就職し、いまは店長としてお店を切り盛りしている。アルバイト時代、休憩時間に桜丘のライブハウス『DESEO』でライブをし、戻ってきてまた仕事をしたなんてエピソードも。
「ボーカルとギターをやっていました。いまは店長に専念していますが、毎年11月のお店のアニバーサリーでは歌ってますよ(笑)」(田中さん)
夜はシックな雰囲気でカフェ&お酒を楽しめるSOMA CAFE。
「桜丘は、渋谷だけれど渋谷でない、そんな街ですよね。再開発などもあり、変わっていく面もこれからあるかと思いますが、いい意味で変な人たちには居続けてほしい。SOMA CAFEの“おふくろの味”も、店の雰囲気も変わらずに頑張りますので、みなさん遊びに来てください」(田中さん)
洋のようで和でもある、『SOMA CAFE』は今日も多くのお客さんが笑顔を見せている。
Q・あなたにとって桜丘とは?
「夢と現実が混ざっているような場所」
シックなムードの店内には、ローリングストーンズ(あっかんべー)のパネルなどオシャレ感満載
キッチンやバーを見渡すカウンター席。こちらではさまざまなイベントも行なわれるようで……「たとえば写真が趣味の人が、撮った写真を展示したりしています。営利目的でなければ、費用などはいただかないでやっています。あ、でもその分、お客さんを連れてきてくださいね(笑)。興味がある方はお気軽にご相談ください」(田中さん)
ホウレン草サラダ
(880円)
みどり鮮やかで
食欲も出ようものですね。
続きましてはガッツリ肉、食いますか。
牛肉のカルパッチョ
(780円)
みどりに続いては
見事な赤身がそそります。
マッシュポテト
(S780円)
見た目からして
滑らかなフォルムに
舌鼓を打ち鳴らしましょう
【今回の桜な人々】
SOMA CAFE
田中 大我 さん
〒150-0031
渋谷区桜丘町8-6-1階 (マップ)
ホームページ(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/soma_staff/