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2008年、動画サイト「ニコニコ動画」への投稿を開始。あの「GACKT」の覚えもめでたい、5人組ボーカルユニット「√５（ルート・ファイブ）」の「ぽこた」。Twitterのフォロワー数も10万人を超す彼がついに、12月12日発売のミニアルバム『28歳で会社を辞めて音楽活動に専念するぽこたああああああああああああ』でソロデビューを果たす。
そして今回、「あそびすと」にソロデビュー直前のぽこたがドーンと登場！

――さあ、12月12日にソロとして1st.アルバムをリリースされる……。
ぽこた●ぽこたです。よろしくお願いいたします。
――私どものサイトはとても幅広い年齢層いご覧になっていただいておりますので、自己紹介からお願いいたします。
ぽこた●自己紹介ですか……自己紹介……それではまあ、音楽活動を始めたきっかけなどからお話ししますね。
――はい、それにてよろしくお願いいたします。
ぽこた●もともとは会社員として勤めていたのですが、会社が終わった後に趣味の一環として音楽活動をし始めました。曲を作って、歌を歌って……というのが続いて続いてライブなども主宰するようになりまして、その流れで会社を辞めたのですね。
――それがアルバムのタイトル『28歳で会社を辞めて音楽活動に専念しているぽこたああああああああああああ』にもなっている28歳、ですか。
ぽこた●あ、正確には27歳なのですがね。インターネット上で趣味で音楽を流していたわけですが、それが27歳で会社を辞めて、となりました。
――いまインターネット上とおっしゃっていただきましたが、ぽこたさんの音楽活動の特徴と言えば、まさにネット上の『ニコニコ動画』での配信ですね。
ぽこた●はい。会社員になる前、学生時代からバンドを組んだりして音楽活動はしておりましたが、その当時に「プロになろう！」と本気になっていたかと言われればそこまではしていませんでしたよね。漠然とバンドとかをやっていて、あわよくば……というのはありましたが、なかなかそういうアナログな世界では……まあＣＤを自作して聴いていただくなど、アナログなのが当たり前ではあったのですけれどね。あえて言ってしまえば非効率な方法でやり続けるには時間も能力もないな……と思いました。
――はい。それで就職をされたわけですが……。
ぽこた●入社した会社は、なんと言いますか“新しいこと”に取り組んでいくという会社ではなく、現状のものを運用していくという企業だったのですね。他の企業からは比較的やることが決まっていると言いますか。歌詞にもなっていますが“5時に終わる”という公務員のような……いや、公務員の方でもそうでない方はいらっしゃいますが（笑）。
――つまり会社員として会社で新しいことに取り組むのではなく、自宅で新しいことに取り組み始めたわけですね。
ぽこた●そうなりますね。5時に……たとえば5時に終わる（笑）としても、なかなか友達とかはそこに合わせるのが難しかったりするわけですよ。待ってるというのもヘンですからね（笑）。
――それで自宅で音楽活動、ネット配信が始まる、と。
ぽこた●『ニコニコ動画』にたまたま知り合いがいまして……あ、実はもともとはあまりネットとか詳しくないんですよ、機械が苦手でして（笑）。それで曲を流してみて、自分で視聴したのですが、“観てくれる人”を増やした後、どうやって広がっていくかということが、コメントやリアルタイムの書き込みで確認することができる。「これは今後、この方法が広がっていくのではないか？」と思いましたよね。
――拝見してみますと、リアルタイムでコメントが流れるというのはすごいことだなと思いますね。
ぽこた●そうですね、その場で感想が飛んできますからね。中傷も含めて（笑）。
――中傷されたことを活かした曲もアルバムには入っていますよね。タイトルを言うのも憚られそうですが……。
ぽこた●『誰がハゲやねん』ですね（笑）。
――お見受けするにまったく心配なさそうですけれどね（笑）。
ぽこた●いやいや、そんなことはなくてですね、もうこれ（髪の毛）、作り物ですから。
――えっ……。
ぽこた●ウソですけど（笑）。
――……。
ぽこた●……失礼しました。
――……えーっと、はい、気を取り直して、『ニコニコ動画』での仲間が集まる形で「√５」というユニットでまずはメジャーデビューを果たすわけですが……。
ぽこた●会社後に音楽を始めて半年くらいでライブハウスが満員になったりして、それで『ニコニコ動画』では“信者”だったGACKTさんとのやり取りがあったりした上で……会社を辞めたのも「音楽でやっていこう！」って確固たる自信があってのものではなかったのがメジャーデビューっていうのになってしまったなあ、と。いや、ものすごく嬉しかったですが、でも、お金もないし技術もない……自分だけではできなかったよなあ、とは思いますね。
――会社を辞めてしまわれたというのは、たとえばお給料であるとか、いままであったモノが無くなるということになります。まさにプロの生き方になるわけですが……。
ぽこた●その辺の心配はあまりなかったですね。学生のころにも思っていましたが、先のことを見据えて「自分が今日なにを成すべきか」という目標に向かってやっていく。会社員のころとは日常が変わっても、頭をポーンと切り換えてやっていくのがおもしろいですよね。そういう考えでやっていくと、まあ浮き沈みはあるとしても、浮いたら浮いた、沈んだら沈んだでまた考えればいいか、と。
――なるほど。
ぽこた●……そう考えていないと大変そうかなあ、って（笑）。ははははは。
――はははははは。さて、それで「√５」から「ぽこた」としてソロデビューと今回なります。
ぽこた●やっぱり怖かったですよね、最初。
――怖かった！
ぽこた●単純に割り切れるわけではないですが、5人でやっていたのが僕1人になってしまう。5分の1ってのは、人気も5分の1なのか、と（笑）。
――いやいや（笑）。
ぽこた●でも「√５」のメンバーとしてはたしかに5分の1でも、僕は僕として「√５」とは違うわけですからね。僕のやりたいことが出せればいいなあと思います。それで自分自身が評価されるわけですから。
――興味としてうかがいますが、ソロデビューでのご家族の反応はいかがでしたか。
ぽこた●いや、実は音楽をやっているのとか、あと会社を辞めたのとかをすぐに知らせてなくてですね（笑）。先日、祖母に「音楽でソロデビューする」って教えたらすごく驚いてましたよ。
――それは驚かれるでしょうねえ。ではおばあさんも驚かれたソロデビューアルバムについてですが、タイトルが先ほども紹介しました『28歳で会社を辞めて音楽活動に専念しているぽこたああああああああああああ』です。
ぽこた●はい、ありがとうございます。

1st.アルバム
『28歳で会社を辞めて音楽活動に専念するぽこたああああああああああああ』――これはインタビュー記事ですから“最後のあが12個”で間違いないですが、ＣＤ店で注文する際などには間違えそうです。
ぽこた●あ、そこはあまり気にしていただかないでいいです（笑）。
――失礼いたしました（笑）。全曲そうに決まっていますが、ぽこたさんご本人が「ぜひこれを聴いてくれ！」という曲は……。
ぽこた●やっぱり最初に収録されている『ドラマチック夢物語』ですね。
――初回限定版にはＤＶＤも同封されており、そこには『ドラマチック夢物語』のＰＶが収録されていますね。
ぽこた●ＰＶには“スター”にしきのあきらさんに出ていただいています。ぜひそこにも注目されてください。
――にしきの世代のみなさんにもＰＶから入っていって、曲を聴いてもらいたいですね。さて、収録7曲ですが、『ドラマチック夢物語』を筆頭にいわゆる“ラブソング”……古い表現ですみません（笑）、恋愛に対する曲が核にあるかと思うのですが、そんな真ん中、トラックの3と4が少し毛色が違いますね。
ぽこた●ははは、そうですね。
――次々に友人が結婚をしていき、その式に呼ばれる様子を歌っている『友人はみんな結婚しました。』と、先ほども出ました『誰がハゲやねん』ですね。
ぽこた●まあタイトルのまんまですね（笑）。
――これは素人の感想ですが、ちょうど真ん中にこの2曲が入っていることで、前半で感じることのできるぽこたさんの恋愛観や音楽観が、また後半で一気に盛り上がってくるなあ……と思いました。
ぽこた●ありがとうございます（ニッコリ）。まあいろいろな曲を聴いていただければと思います。
――今日はありがとうございました。大ヒットを祈念しています。
ぽこた●ありがとうございます。「髪が残っているうちにソロデビューを」と思っていましたが、今度は「髪が残っているうちにヒット」といきたいですね。
――いや、だから残ってますって（笑）。
ぽこた●いやいや、だからこれ（髪の毛）って作り物なんですから。
――……。
ぽこた●ウソですけど（笑）。
――…………。
ぽこた●……みんながリアクションに困るようなこと、止めなさいって（ニッコリ）。

「髪が残っているうちにヒットを！」「……」