『濱の八百屋』さんに採れたて野菜を提供されている農家さんにインタビュー!!こだわりを持って野菜を生産してる職人さん!

主に地元横浜の野菜をメインに、朝採れたての野菜をご家庭の食卓、飲食店のメニューに並べられる様、地元農家の方々と協同で情報の配信と販売提供をしている『濱の八百屋』さん。今回は獲れたて野菜を提供されている農家さんと『濱の八百屋』三橋さんにインタビューしました!

日時:3月26日(月)
場所:横浜市保土ヶ谷区

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★田澤 仁さん

田澤さん:『濱の八百屋』さんには朝採って昼までには届くようにしています。よく長持ちするって言われてます。今、作っている野菜は、あやめ雪、カブ、小松菜、水菜、ルッコラ、サラダからし菜などですね。
サラダからし菜は水菜のような食感で、おひたしや漬け物などに良いです。普通のカラシナは漬け物が多いですけど、これでしたらサラダにも使えますのでお手軽ですね。今回、初めて栽培してみました。ルッコラや水菜はもう作り慣れており、同じアブラナ科の植物ということもあって、作りやすかったですね。虫とか病気に注意しながら進めました。4月の中旬ころに最初のものが出荷できます。
小松菜はもう出荷してしまいましが、ほうれん草が現在出荷まちですね。ほうれん草は種類がたくさんありまして、葉が少々ギザギザのこの品種は今回初めて作りました。
あまり生産されていない新しい野菜にどんどん挑戦していきたいですね。芽が出るか出ないかが最初の楽しみです。
レタスは苗を作った状態から定植したばかりで、種まきから1カ月くらい経ちました。出荷できるのはゴールデンウィークころですかね。自然の天候にまかせていますので予定は未定です(笑)。

nouka02.jpg田澤さん:イチゴも露地栽培しています。露地ものですと4月中旬頃が旬ですね。あまり量が採れないので少量を小分けにして提供しようと思っています。次の日には味が落ちてしまう寸前の状態で収穫すると凄く美味しいんですよ。
ルッコラは外気に触れると硬くなります。温室栽培のものは柔らかいですね。
三橋さん:ルッコラは茎の方が辛いんですけど、この辛さが良いんですよ。あるイタリアンのシェフは大きい方が辛さがあって美味しいって言っていました。ウチはその大きい辛いものを売っていきたいですね。サラダにはこの辛さがたまらないですよ。

その後、場所をキャベツ畑に移動――

田澤さん:ちょっと色が変わっているところで種類が違います。ウチでは今、春キャベツは5品種ありまして、味も違います。冬キャベツは寒さに強い硬いキャベツで、火をとおすロールキャベツなどには荷崩れしないので相性が良いですね。中でも秋に収穫できる『しずはま1号』という品種がオススメですね。品種ですが『201』とか『305』というジーンズみたいな名前のものもありますよ(『金系201号』『YR春系305号』)
今、ここで栽培しているものが『春空』と『若女将』です。出荷はゴールデンウィーク前ころですかね。

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★藤巻 学さん

坂を上って畑に行く途中に梅の木が……。梅の実も栽培されているようで、途中には栗も落ちていました。そして畑へ――

藤巻学さん:麦は食用の品種ですけどワラを穫るのが主ですね。
だるま大根は今回初めて作ります。4月下旬には出荷できると思います。下の部分が膨らんでダルマのような形になり、若い時に収穫すると上の部分も食べられるんですよ。そういった状態で出荷したいですね。ネギのような甘さと柔らかさがあります。

さて、三橋さんの試食です。

三橋さん:上の方は柔らかいですね。思ったほど辛くないです。
藤巻さん:まだ、途中ですので出荷時には辛くなります。

nouka04.jpg白菜のような形状になる半結球レタス、“美味タス”の畑に移動――

藤巻学さん:今年は雪が降ったり、その厳しい冬を乗り越えて来たので甘みが増しています。

ここでまたまた、三橋さん試食です。

三橋さん:真ん中の黄色い部分が甘いです。なにも付けずに食べられますね。このシャキシャキ感がたまらない。肉を巻いて食べたら絶対美味しいですよ。
藤巻学さん:無農薬で栽培していますので、病気が心配ですね。
三橋さん:飲食店さんの中では、“美味タス”が良いって人も増えて来ましたね。春先の美味タスは葉先は柔らかく、下の部分は硬く両方の食感が味わえます、

nouka05b.jpg藤巻学さん:菜の花は花採り用と食用の2種類あります。今が出荷時期ですね。ラディッシュは種類がたくさんあります。ここにあるものは、もう売り物ではないですけど……。イタリアから種を取り寄せたんですよ。
今回、新しいタイプの赤玉ねぎを作りました。毎年、新しいものをどんどん取り入れて、その中で良いものは続けていきたいですね。新しいものは収穫できるのか売れるかという不安がありますけど、その不安な部分が楽しいんです。
『濱の八百屋』さんには朝採って昼までには届くようにしていますけど、ジャガイモやネギなどは、その日のうちに出さない方が良いんですよ。ネギは皮をむいて、ある程度水がひいて落ち着いたほうが光って綺麗になりますし、蒸れないです。葉ものは絶対その日のほうが美味しいですね。

そこから、小かぶ畑に移動――

またまた、普通では食べないですけど、新鮮なので小かぶを生で試食しました。

三橋さん:柔らかくて甘いですね。なにか柿を食べているような感覚です。フルーツみたいな感じですね。普段のかぶのイメージとは、まったく違いますね。土の上で食べるから、さらに美味しく感じるのかな?

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★藤巻 亮一さん

藤巻亮一さん:現在、ここの畑では、きぬさや、グリーンピース、スナップえんどう、空豆を作っています。常に天候との勝負ですね。ウチのグリーンピースは甘いですよ。穫るタイミングですかね、子供でもおいしく食べられます。同じ時期に定植しても、太陽のあたる具合によって成長が違ってきます。あちらの畑では『石井中早生3号』という品種のキャベツを栽培しています。柔らかくて美味しいですよ。鳥よけネットを使っていますが、中に入って食べてしまう鳥もいて、今のところ手をならして追っ払うしか方法がなくて困っています。鳥との闘いですね。後は、とうもろこし、小かぶ、ネギ、小松菜、サニーレタス、ほうれん草などです。

nouka07.jpg藤巻亮一さん:年間を通してですと、大根、つるなしインゲン、トマト、茄子、きゅうり、ジャンボとうがらし、南瓜、オクラなど作っています。やっぱり王道のものが良く売れますね。
スナップえんどうは、最初は売れなかったんですけど、今は認知されて売れるようになりました。この辺りは古くからの人が多く信頼関係がありますので、無人販売もしています。あまり市場に出回らない、里芋の『八頭』という品種なども『濱の八百屋』さんに提供してます。鳥や虫以外での苦労といえば、父が毎日霜がおりないよう夕方からゴザをかけています。野菜作りの思いやこだわりを父から受け継いで来ました。農作業の伝統を守り、これからも変わらず良い野菜を作っていきたいですね。

nouka08.jpgnouka09c.jpg『濱の八百屋』
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【地場野菜・野菜・果物】直売販売、一般配達、飲食店納品、イベント主催
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(撮影/中村うらら)