廃墟となったホテルを貸し切り、ネットシネマの撮影が始まろうとしていた。ヒロインを演じる新進女優・舞利亜に、改定されたはずのシナリオが届いていない。さらに壁には不気味な落書きが。「誰かが私を陥れようとしている」――?
4年前、瑠美(成海璃子)を中心に結成された伝説の女子高生劇団“羅針盤”に起きた悲劇。その真相が明らかになるときがきた……。本格ミステリーの巨匠、島田荘司に見出された才能・水生大海の同名小説を映画化。実力派若手女優が緊張感溢れるミステリーに挑んだ話題作!
映画『少女たちの羅針盤』の完成披露試写会が4月13日(水)に都内で行なわれ、キャストの成海璃子(楠田瑠美)、忽那汐里(江嶋蘭)、森田彩華(北畠梨里子)、草刈麻有(来栖かなめ)、黒川智花(広瀬なつめ)、そして主題歌を担当した矢沢洋子(矢沢永吉の愛娘!)と長崎俊一監督が登場。また、この日の司会はこちらもキャストの前田健(芽咲吾朗)が担当した。
では舞台上をどうぞ!
前田:どうもみなさんこんにちは! 司会を務める前田健と申します。よろしくおねがいしまーーす!(満場から笑い。なんで?)
“羅針盤”のメンバーが揃ったのは久しぶりだと思うんですが、四人で揃うと厳しかった練習など思いだしたりしますか?
成海:広島県の福山で毎日四人で一緒の時間を過ごせたことで“羅針盤”という劇団の感じが画面にも出ていると思います。
前田:ちょっとした軽い合宿みたいなノリですよね?
成海:そうですね、共演者というより劇団“羅針盤”という感じでした。
前田:みなさん、なにか印象に残っていることはありますか?
忽那:ずっと四人でいた気がします。撮影前も都内でリハーサルを行なってから現場に入ったんですけど、こんなにずっと四人で飽きないのかなっていうくらい、仲良く過ごせました。
前田:みんな久しぶりに会って「元気ーーー!!」って嬉しそうだったよね。
森田:ホテルでも私の部屋に集まって、寝るとき以外は四人でいました。
温かいごはんを地域のお母さんたちに出していただいて、給食みたいで楽しかったです。カレーとハヤシライスのどちらかを選べなくて、ハーフ&ハーフにしてもらいました(笑)。
前田:この映画を誰に観ていただきたいですか?
草刈:そうですね、家族はもちろん……
前田:ちなみにお父さん(俳優の草刈正雄)はこの映画をご覧になられたんでしょうか?
草刈:まだ観ていませんが、家族みんなで映画館に観に行こうかなって言っています。
前田:完成した映画を観ていかがでしたか?
黒川:私は四人と一緒のシーンがあまりなかったので残念でしたけれど、姉妹役の二人の仲の良さは画面を通して伝わったかなって思っています。撮影後も一緒に遊びに行ったりして本当の妹みたいで可愛いなって、こういう妹が欲しいなって思いました。
前田:そうですね、私も欲しいです!(場内爆笑)
前田:矢沢さんは映画をご覧になってから、主題歌を作られたという事ですが、どのような思いを込められたのでしょう?
矢沢:作る前に二度ほど見させていただいて、時間をかけて作り込んだ曲です。少女たちの葛藤だったり、未来に対する希望とか、そういう部分を全面に押し出していきたいなと思っていたので、レコーディングのギリギリまで歌詞を変えたり、時間をかけたかいがあって、映画にピッタリの素晴らしい曲ができたと思っています。
前田:自信満々ですね!
矢沢:ハイ!!(笑)
前田:最後にここにいるみなさん、そして劇場でご覧いただくみなさんに伝えたいことなどを長崎監督、お願いします。
長崎監督:ここにいる若い女優さんたちの存在感やパワーを感じて元気になってもらいたいなって思います。広島県福山で撮影しましたが、街の手触りみたいなものも同時に楽しんでもらいたい。この映画を面白いと思ったらお知り合いの方に宣伝してほしいけど、ミステリーなので、犯人は言わないでください(笑)。
取材した私も犯人を言いたいけれど言いませんよ監督! どうかみなさん劇場でご確認のほどを。
原作:水生大海『少女たちの羅針盤』(原書房)
監督:長崎俊一
脚本:矢沢由美、谷口純一郎
出演:成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花
配給:クロックワークス/ゴー・シネマ
公開:5月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
公式HP:http://www.rashinban-movie.com/
©映画「少女たちの羅針盤」製作委員会