あそびすと読者の皆様、謹賀新年でございます。昨年はほんとに大変な年でしたね。今年は、きっとよい年になりますように……。たとえほんの少しでも、皆さんが楽しい時間を過ごすために「ikkieの音楽総研」が協力できたらいいなと思っています。今年もよろしくお願いいたします!
さて2012年、新年一発目のお題は「MICHAEL JACKSON」ですって。マイケルかあ。問答無用のスーパースターですなあ。俺ごときがいまさら何を書くことがありましょうか。皆さんのほうがよくご存知だったりして……。まあ、そんなわけで、いつものように「俺とマイケル」で行きますね!
マイケル・ジャクソンを初めて知ったのは、『Thriller 』が大ヒットしていたころでした。小学校の高学年。ま、ご高齢の方(失礼!)はご存知だと思うんですが、若い方のために一応言っておくと、マイケルは洋楽好きの俺じゃなくても……例えば歌謡曲にすら興味のない子供たちでも知っている、というぐらいのスーパースターでした。
音楽番組だけでなく、バラエティ番組なんかでの取り上げられ方は、今の「LADY GAGA」なんて目じゃなかったもんね。例のThrillerのPVがあまりにも衝撃的だったからだろうけど、それにしても、いったいどれだけのパロディが作られたことか。でね、今となっては我ながら信じられないんだけど、俺、あの振り付け覚えました(笑)。『Beat It 』も。俺ね、実はマイケルの影響で、ブレイクダンスにはまっていたのです……。小学生のころ、クラスで唯一「ムーン・ウォーク」が出来る男として一目置かれておりました(笑)。ギター弾いてなかったら、いまごろダンサーだったかもしれません……て、絶対無いわ。
マイケルの音楽はダンスミュージックとして一流だったのは言わずもがなですが、ギターキッズを刺激する側面もあったんですよね。Beat Itで派手なギターソロを弾いているのがエディ・ヴァン・ヘイレンだというのはよく知られていると思うんだけど、この曲のリズムギターは「TOTO」のスティーヴ・ルカサーが弾いています。他のアルバムでも、当時「GUNS N’ ROSES」のスラッシュや、ビリー・アイドルの相棒として有名なスティーヴ・スティーヴンスも参加していたし……。THIS IS ITツアーに参加する予定だったオリアンティも新しいギター・クイーンとして有名になったよね。
ところで、どの曲でもいいから、マイケルの曲をちょっと頭に浮かべてみてください。歌だけじゃなく、ギターリフや、楽器のフレーズを思い出す曲が多くないですか? Beat It、『BAD 』、『Black Or White 』……。どの曲にも印象的なフレーズが必ずある。ここが日本のヒットソングと大きく違うところ。欧米のアーティストの曲は、マイケルやマドンナのようなポップスターの曲でもあっても、リフやアレンジが印象的なものが多いんですよね。
イントロなんか、すぐ頭に浮かぶでしょう? 反対に日本のヒットソングは、歌のメロディはとても印象的だけど、ギターなんかのフレーズはあんまり……。マイケルは、たぶん、ギターリフなんかの楽器のパートから作曲していたんじゃないかな。日本の曲はたぶんメロディからが多いと思う。どっちが良いとか悪いとかじゃないんだけどね。でも、凄腕ギタリストを参加させていたのは意識的だと思います。印象的なリフをよりカッコよく聴かせるために。で、それは大成功しているよね。
マイケルがソロになってからの音楽が、ブラック・ミュージックとしてはイマイチ、なんて批判を耳にしたことがあるけど、いったい何を言っているのかねえ。ロックミュージシャンと共演していることでもわかるように、元からジャンルなんて超えているんだもの。
マイケルへの批判って筋違いというか、あんたちゃんと音楽聴いてないでしょ!ってのが多い。一連のスキャンダルにしても、恥を知れと言いたくなるような言いがかりばかりだし、マイケルはどうも不当な評価ばかりされていた気がします。アーティストとしての話題よりも、スキャンダルばかりが話題になって……。それだけ有名な人だったってことなんだろうけど、とても寂しく思っていました。好き嫌いはあっても、あの素晴らしい才能を貶めることなんて、誰にも出来ないはず。マイケルの歌を聴こうよ。パフォーマンスを見ようよ。それだけでマイケルの素晴らしさがわかるじゃないか。
Black Or Whiteの印象的なPVでもわかるように、マイケルは人種の違いや、国籍の違いなんか関係なくファンを愛し、音楽を届けようとしてくれていたように思います。そして、地球や子供たちの未来を憂えていた人だよね。今、こういう時代にこそ、マイケルのメッセージを改めて感じてみるべきじゃないでしょうか。
ライヴ行きたかったなあ。今でも凄く後悔しています……。