シネマピア
タイトルだけで充分笑える。以外ってなんだ、以外って。 小松左京原作の『日本沈没』を受け、星新一が「日本以外が全部沈没したらどうなる?」とまったく逆のアイデアを出し、筒井康隆がそれを書き上げたという、日...
思い込みは恐ろしい…ならぬ、思い込みは“面白い”。 韓国で一番大きな河、漢江(ハンガン)。天気のよい休日には、家族連れや恋人たちが思い思いにくつろぐ憩いの場だ。そ...
マイケル・マンといえば、骨太な“男”の生き様を描くことに長けている監督だ。アル・パチーノとラッセル・クロウ共演の『インサイダー』(99)、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ共...
タイトルには“ハワイ”とあるが、映画にハワイの風景は一秒たりとも出てこない。本作が指すところのハワイとは、“ハワイのような楽園”という意味なのだ。 本作...
神出鬼没で素顔が判らず、変幻自在で変装の名人、フランスの怪盗ファントマ。アヴァンギャルドなその存在はアーティストたちにも愛され、あのピカソが「ファントマ友の会」を結成するほどだった。セリ・ノワール(暗...
スーパーマン。スーパー=極上の、非常によい、一流の、すぐれた、最も強力な、マン=人間(プログレッシブ英和中辞典)。なんでもできる、神さまみたいな存在の代名詞だ。こんなにわかりやすいヒーローの名称が他に...
ソウル・フードを辞書で引くと「アメリカ南部独特の黒人料理」と出てくる。だが、本作が指すところのソウル・フードとは、「誰もがひとつ持っている、お腹も心も満たされる食べ物」なのだ。 主人公の故郷は讃岐うど...
本作は、言わずと知れた“セカチュー”こと『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国リメイク版である。日本版では原作のその後が描かれ、過去と現在が交錯しながら綴られていたが、この韓国版...
一度は夢を諦めかけた元ラッパー。天賦の才能を持っていながら、ストリートでの汚れた商売に手を染めながらしがない暮らしを送っていた彼に偶然、デビューへの転機が訪れる。最後とも言えるチャンスを離すまいと、必...
いい映画というものは、特別に凝ったシチュエーションでなくても、派手なアクションなどなくても、多少ストーリー展開に無理があっても、たとえわかりにくい脚本であっても、荒削りで強引な演出であっても、役者の...
9月11日のアメリカ同時多発テロ事件において、唯一目的地に到達しなかった旅客機、ユナイテッド93便。飛行ルートからはキャンプ・デービッドかホワイトハウスへ向かおうとしていたことが推測されるが、機はペン...
ドキュメントタッチの映画が観る者の胸をここまで熱くする理由というのは何であろう。『WATARIDORI』然り、『ディープブルー』然り。圧倒的なまでの自然のありのままの姿に、我々の無意識が反応するのだ...
小さな港町に住むワンパクな少年は、毎日わがもの顔で町中を騒がしていた。そんなある日、少年はトラックと衝突する大事故に見舞われる。すんでのところで九死に一生を得た少年には、幽霊が見える不思議な力が備わっ...
お馴染み、西田敏行が演じる万年平社員のハマちゃんも健在だ。ろくに仕事もしないのに会社に在籍していられるなんて、まさにサラリーマンの星(?)。 …と思っていたら、ハマちゃんの会社の上司であ...
昨今の映画作品はネタ切れっつーか、コミックや小説を原作とするものや、旧作のリメイクがなんか多いような気がする。いや、気がするんじゃなくて、たぶん多いのだと思う。まあ、それが「悪い」というのではアリマ...
「赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム」---出会い系サイトで、14歳の少女が32歳の売れっ子フォトグラファーと出会うことから始まる本作。純朴で天真爛漫そうに見える少女は、オオカミの餌を見事に演じきる...
「心を何にたとえよう」---印象的なフレーズだ。主題歌を歌う手嶌葵の歌声は、まるで私たちの心の穢れを取り払うかのように染み渡る。 均衡が壊れつつある世界、アースシーを旅する大賢人ハイタカ(ゲド)は、「...
なかなか、自分自身のことは自分ではわからないものだ。当たり前だと思っていたことが、他の人からみたら奇妙なことだったりすることはよくある。大きな鏡がなければ全身が見えないように、外側から自分の姿を客観的...
主演の渋谷飛鳥のバースデーイベントでケーキをプレゼントした楳図だが、トレードマークの“グワシ”を手に、かけ声も「おめでとうグワシま〜す!」と底抜けに明るい。イベント中のトークで...
『ハチミツとクローバー』、略して『ハチクロ』。コミックから端を発した大人気作品の快進撃は、テレビアニメに、そして実写映画にと、とどまるところを知らない。 「自分の好きな人が自分のことを一番好きになって...