本作は、“史上もっとも革新的で、カート・コバーンのすべてをさらけ出したドキュメンタリー”と評されており、ロック界に変革をもたらし、1994年に他界してからもなお多くの人々に影響を与え続けているNIRVANAのフロントマン カート・コバーンに、かつてない手法で迫ったドキュメンタリーだ。
監督・脚本を務めたのは、「On the Ropes(原題)」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたブレット・モーゲン、さらに製作総指揮をカート・コバーンの娘 フランシス・ビーン・コバーンが務めている。
8年ほど前から本作の準備を進めていたブレット・モーゲン監督は、カート・コバーンの家族から全面協力を得て、200時間を超える未発表楽曲と未公開映像、日記、油絵や彫刻などのアート作品、写真等のカート・コバーンの私的なアーカイブを自由に閲覧する権利を与えられた。さらにカート・コバーンの家族や、バンドメンバーで友人のクリス・ノヴォセリック、カート・コバーンの妻コートニー・ラヴなどこれまで口を閉ざしてきた近親者のインタビューも収録し、今日に至るまで偶像視されてきたカート・コバーンという人物のパーソナルな部分を如実に描き出している。
唯一無二のカリスマ性と、才能を持ちながら、誰よりも繊細だったカート・コバーンというアーティストを幼少期から追い、不可能と思われるほどの距離で彼の生涯に迫った本作。むき出しで、正直で、すべてをさらけ出してもなおひるまない、カート・コバーン決定版ともいえる作品がついに公開される。
なお、劇場公開時には、本作を制作する上で前例のない方法でカートの家族と、彼の過去に迫った体験が語られたブレッド・モーゲン監督の独占インタビュー映像も上映される。
■カート・コバーン
1967年2月20日生/1994年4月5日没
ロックスター、皆の憧れ、ヒーロー…そのどれでもない
カート・ドナルド・コバーンは、グランジバンド、NIRVANAのヴォーカル、リードギター、メインソングライターとして活躍。
1985年、ワシントン州アバディーンにて、クリス・ノヴォセリックとNIRVANAを結成。同年、ドラムのデイヴ・グロールとともにファーストアルバム「Bleach」をリリース。
2ndアルバム「NEVERMIND」に収録された「Smells Like Teen Spirit」により、NIRVANAはかつてない躍進的な成功を収める。NIRVANAは全世界で1億枚以上のアルバムを売上げ、1991年にリリースされた2ndアルバム「NEVERMIND」は全世界で3,000万枚以上を売り上げ大ヒットを記録。
コバーンは晩年、幼少期の家庭環境、名声、世間の目などによる生涯に渡る苦悩が、大きな負担をもたらし、ヘロイン中毒、疾病、うつに悩まされていた。
1994年4月8日、コバーンがシアトルの自宅で死亡しているのが発見される。公式に自殺であると判定されたが、以来、死亡状況が議論の的となっている。
2014年、コバーンはバンドメンバーと共に、ロックの殿堂入りを果たす。
■ブレット・モーゲン(監督・製作・脚本)
ドキュメンタリー映画の“マッドサイエンティスト”と呼ばれるブレット・モーゲンは、過去15年に渡り、画期的なドキュメンタリー映画の脚本・監督・製作に取り組んでいる。
モーゲンは、1992年、ハンプシャー・カレッジにて神話学と米国史の文学士号を、1999年には、ニューヨーク大学より映画の美術学修士号を授与された。ニューヨーク大学の卒業制作映画『On the Ropes』(1999年)は、1999年サンダンス映画祭にてプレミア上映され、審査員特別賞を受賞。同作は、1999年全米監督協会ドキュメンタリー映画監督賞、1999年国際ドキュメンタリー協会ベストドキュメンタリー賞を受賞、さらにアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされるなど、いくつかの賞を受賞している。
2002年、ロバート・エヴァンスによる同名回顧録を元にしたモーゲンの2作目『くたばれ!ハリウッド』が、フォーカス・フィーチャーズ社より公開された。同作は、2002年サンダンス映画祭にてプレミア上映され、同年のカンヌ国際映画祭公式セレクションにも名を連ねた。ニューヨーク・タイムズによって、「今年もっとも面白い映画のひとつ」と評され、エンターテインメント・ウィークリーなど50以上の出版メディアによって、その年最高の映画のひとつに挙げられた。また、ボストン、ワシントンD.C.、シアトルの各映画批評家協会賞にて、2002年のベストドキュメンタリーに選出されている。
2007年、モーゲンは初の長編アニメーション・ドキュメンタリー映画のひとつ、『Chicago 10』の脚本・製作・監督を手掛けた。2007年サンダンス映画祭のオープニングナイト作品に選出された同作は、Roadhouse Attractions社によって劇場公開され、エミー賞、全米脚本家組合賞、アメリカ映画編集者協会賞へのノミネーションを始めとするいくつかの賞へのノミネート、または受賞を果たした。同年モーゲンは、2007年サンダンス映画祭で初公開され、権威ある賞にも輝いた、8部構成のTVドキュメンタリーシリーズ『Nimrod Nation』を制作、製作総指揮も務めた。『Nimrod Nation』は、ロサンゼルス・タイムズによってその年のベストTVシリーズに挙げられ、2008年には、アメリカの小さな町を率直かつ果敢に映し出したことが評価され、ピーボディ賞を受賞した。
2010年、高い評価を得ているESPNの『30 for 30』シリーズの一環として「June 17, 1994」を監督した。悪名高いO・J・シンプソンズのブロンコでの逃走劇を追った本
作は、ローリング・ストーン誌によって『30 for 30』シリーズのなかで唯一最高の映画とされた。また、同作品はピーボディ賞を受賞し、ベストドキュメンタリーを初めとするエミー賞のいくつかの部門にノミネートされた。
2012年には、批評家により高く評価されたローリング・ストーンズのドキュメンタリー、『クロスファイアー・ハリケーン』の脚本と監督を手掛けた。本作は、全世界のほぼすべての国で上映され、ベストドキュメンタリーを含むプライムタイム・エミー賞の4部門にノミネートされた。
2015年、ユニバーサル・ピクチャーズは、モーゲンの最新作、『Cobain: Montage of Heck』を全世界で劇場公開し、その後同作はアメリカのHBOにて放映される。モーゲンは脚本、監督、製作、編集を手掛け、過去8年に渡りこの作品を練り上げてきた。
ドキュメンタリー製作に加え、モーゲンは2000年よりAnonymous Content社にてコマーシャルの監督を務めており、これまでに200以上の世界有数のブランドのコマーシャルを監督している。
●料金
【全国共通前売鑑賞券】¥2,000(税込)【劇場販売】¥2,200(税込)
●チケット
【全国共通前売鑑賞券】5月15日(金)12:00〜6月26日(金)23:59
◎イープラス:http://eplus.jp/cobain/ (PC、モバイル共通)
◎全国のファミリーマート店内の端末「Famiポート」にて販売
※各映画館から発表される上映スケジュール決定後、映画館にて座席指定券との引き換えが必要です。
■イープラスチケットのお問い合わせ:0570-07-5050(10:00〜18:00 オペレーター対応)
監督・脚本・製作:ブレット・モーゲン
音楽:カート・コバーン&NIRVANA
製作総指揮:フランシス・ビーン・コバーン
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
公式サイト http://liveviewing.jp/cobain/
公開:2015年6月27日(土)1週間限定 全国ロードショー
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